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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第208話
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愚かなオズボーンすらも敵ではないわ!」

「もう……強敵相手に自信があるのは良い事だけど、過信は身を滅ぼすわよ?」

エルミナに続くように申し出たリウイの申し出にイリーナは微笑み、勝ち誇った笑みを浮かべるリフィアにエリゼは呆れた表情で指摘した。



「フフ、ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いしますね。リベールとレミフェリアはどうされますか?」

「勿論レミフェリアも全面的に協力します。今こそ共に手を取り合い、世界を守る時でしょう。」

「ええ、アルバート大公閣下の仰る通りです。リベールも全面的に協力します。―――そこで皆様に提案があるのですが、よろしいでしょうか?」

「お、お祖母(ばあ)様……?」

アルバート大公と共に参戦を申し出た後のアリシア女王の突然の申し出にクローディア姫は戸惑いの表情で各国のVIP達を自分に注目させたアリシア女王を見つめていた。



「提案、ですか?」

「して、どのような提案を?」

「私達は世界の災厄を防ぐ為に立ち上がり、今こそ共に協力していくべきです。そして2度と世界の災厄―――”ユリス”が現れない為にも……大陸全土の恒久的な平和の為にも私はここに、市民及び大陸諸国に対し、『西ゼムリア同盟』を提唱します!」

ユーディットとアルバート大公が質問するとアリシア女王は決意の表情で自身の提案を口にした!



こうして『エレボニア存亡会議』はエレボニアが存続できるという結果になり、終わった。



アリシア女王が提唱した『西ゼムリア同盟』の発言に最初は驚いた各国のVIP達だったが、アリシア女王の説明によってそれぞれ納得し、後日リベール、エレボニア、メンフィル、レミフェリア、クロスベル、アルテリアによる『西ゼムリア同盟軍』が結成され、同盟軍の”盟主”は様々な事情によりエイドス自身が務める事になり、同盟軍はオズボーンとの決戦に備えてそれぞれ準備を始めた。



そして――――各国がオズボーンとの決戦に向けて準備をしている中、ディル=リフィーナのアヴァタール地方に位置する大国―――”レウィニア神権国”にある目的で一時的に帰還したセリカはレウィニアの象徴にして守護神である”水の巫女”と対面していた。
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