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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第208話
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エイドスの説明を聞いたクローディア姫は表情を青褪めさせ、アルバート大公は重々しい口調で呟いた。
「―――重要会議中の所、失礼する。」
するとその時リウイが会議場に戻ってきた。
「あなた……”ジュライ特区”はどんな状況ですか?」
会議場に戻ってきたリウイにイリーナは心配そうな表情で尋ねた。
「……民達に不安を抱かさせない為に”ジュライ特区”の郊外にメンフィル軍を駐屯させていた事が良かったのか、メンフィル軍の被害は軽微で済み、大地震が収まった後は既に”ジュライ特区”の民達の救援活動並びに避難誘導を始めている。」
「そうですか……ジュライの民達への救援活動並びに避難誘導をして頂き、心からお礼を申し上げます。――――本当にありがとうございます。」
リウイの話を聞いたアルフィンは僅かに安堵の表情をした後リウイを見つめて頭を下げ
「”ジュライ特区”に突如現れたオズボーン元宰相が口にした”真・煌魔城”とやらの様子はどうなっているのですか?」
ある事が気になっていたオリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。
「……兵達の報告によると”真・煌魔城”から無数の魔物達に加えて”Z組”に同行していたシグルーンの報告にあった”魔煌兵”と思われる巨大人形の軍団が現れ、破壊活動を始めているとの事だ。」
「!!」
「そ、そんな!?」
「しかも”魔煌兵”までいるなんて、一体どうなっているんだ!?」
リウイの話を聞いたオリヴァルト皇子は目を見開き、アルフィンは悲痛そうな表情をし、リィンは信じられない表情で声をあげ
「そこまで墜ちたのか、鉄血は!―――リウイ、救援や避難誘導はどうなっておるのじゃ!?」
怒りの表情で叫んだリフィアは真剣な表情でリウイを見つめて尋ねた。
「―――現在はメンフィル軍が迎撃しつつ、民達を戦艦に乗せて他の地方へと避難させ、民達の避難が完了次第撤退するように命じてある。”真・煌魔城”とやらの存在で何が起こるかわからなかったからな。」
「ジュライの民達の為に重ね重ね本当にありがとうございます……!」
リウイの話を聞いたアルフィンは頭を深く下げ
「生存者に関しては全力で救援活動と避難誘導を行わせているが先程の大地震の崩壊に巻き込まれて死亡した民達や魔物達によって既に殺害された民達の遺体の回収は悪いが今はできん。ジュライはもはや魔物達が跋扈する”魔都”。遺体を回収している暇はさすがにない。」
「……遺体の件についてはどうかお気になさらないで下さい。本来でしたら救援活動や避難誘導も含めて我々エレボニア軍がすべき事なのですから…………」
「………………」
(故郷がこんな事になった事を知ったクロウは何を思うんだろう……
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