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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第207話
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姫とエステル、ミントは怒りの表情でオズボーン宰相を睨んだ。



「待ってください!先程の話を信じるならまさかルーファスさんもオズボーン宰相の元にいるんですか!?」

「―――無念の死を遂げたルーファスは私同様亡霊となり、私の”最後の悪あがき”に付き合ってくれて感謝している。無論”零の御子”の仕業によって”運命”が改変された者達もその中にいる。―――例えばユミルで無念の死を遂げた者達等もそうだな。」

血相を変えたリィンの言葉にオズボーン宰相は不敵な笑みを浮かべて答え

「……と言う事はあの時滅した”執行者”達も亡霊と化し、この世に留まっているのか。」

「下手をすれば”赤の戦鬼(オーガロッソ)”を始めとした”赤い星座”やマリアベル・クロイスもいるかもしれないな……」

(……マスターと出会わなければ私もその中に入っていたかもしれませんね……)

オズボーン宰相の答えからある事を推測したリウイとヴァイスは厳しい表情で考え込み、アルティナは複雑そうな表情をしていた。



「―――そう言えばこの会議の映像は”殲滅天使”の手によってクロウ・アームブラストも見ているのだったな……―――丁度いい。クロウ・アームブラスト、これが私を殺した”報復”だ。その目でしかと見て、自分の無力さを思い知るがいい――――」

そしてオズボーン宰相が不敵な笑みを浮かべると突如オズボーン宰相の背景にどこかの都市の映像が映った!

「あの都市は一体…………」

「!!あの都市は……”ジュライ特区”!」

都市の映像を見たアルバート大公が不思議そうな表情をしている中、見覚えがあるクレア大尉は血相を変えて声を上げた。すると映像に映っている都市―――”ジュライ特区”に突如大地震が起こり、大地震によって建物が次々と崩壊している中”ジュライ特区”の中心地に異形の巨大な城が地面から現れた!



「な、何と言う事を……!」

「そ、そんな……”ジュライ特区”が……―――閣下!御自分が何をしたのか理解しておられるのですか!?」

崩壊していく”ジュライ特区”を見たユリア准佐は怒りの表情でオズボーンを睨み、呆然としていたクレア大尉は悲痛そうな表情でオズボーン宰相を見つめて問いかけ

「エレボニア帝国を混乱に導いた挙句存亡の危機にまで陥らせたテロリストに対する”報復”をしたまでだ。直接その身に味あわせるよりこちらの方が効果的だろう?」

オズボーン宰相は不敵な笑みを浮かべて答えた。



「―――エステル!敵に対しても慈悲の心を持ち、生きて己の罪を償わせる事を心情としている貴女には申し訳ありませんが、私はかつての”王”として……”女神”として……そして何よりも一人の”人”としてこのような外道をこれ以上生かしておくわけには
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