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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第207話
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ルフィン殿下を娶ったのだから私もエレボニア皇族の一員になるのだが?」

「っ!!………………」

「リィンさん………」

不敵な笑みを浮かべるオズボーン宰相の言葉を聞き、辛そうな表情をしているリィンをクレア大尉は心配そうな表情で見つめていた。



「幼い兄様をユミルの雪山に捨てたのに今更兄様の父親を申し出るなんて、そのような都合のいい事がまかり通ると思っているのですか!?”今の兄様”はシュバルツァー家の長男!兄様は貴方の息子ではなく、父様と母様――――シュバルツァー男爵夫妻の息子です!」

「エリゼ………………―――オズボーン宰相。本人である貴方がそう仰るなら俺は貴方の息子かもしれない。―――だがエリゼの言う通り今の俺の”家族”はシュバルツァー家のみんなで故郷はユミル……―――それがレン姫から俺の出生を知らされた時からずっと考え、出した”答え”だ!」

怒りの表情でオズボーン宰相を睨んで太刀を構えているエリゼの反論で我に返ったリィンは決意の表情でオズボーン宰相を見つめて言った。

「まさか実の息子が父親の存在を即否定する上男爵家の令嬢如きがこの私に真っ向から歯向かうとはな……これも”零の御子”の仕業と言った所か。」

「……その口ぶりですと貴方はまさかこの世界の”真実”にも気付いているのですか?」

リィンの決意を知って不愉快そうに口元を歪めるオズボーン宰相にエイドスは厳しい表情で尋ねた。



「”結社”とやらから”碧き零”計画の詳細についても聞いているのだから、その程度の事を推測する等容易い事だ、”空の女神”よ。当然貴方のゼムリア大陸の降臨も”零の御子”の仕業である事にも気付いている。」

「……………………話は変わりますが、一つ聞きたい事があります。先程から貴方から感じている覚えのある忌々しい”気配”。まさか貴方は遥か昔に私や多くの仲間達、そして当時のゼムリアの人々の協力によってようやく封じ込める事ができた”ユリス”を復活させたのですか!?」

オズボーン宰相から感じる霊圧から何かを察していたエイドスは怒りの表情でオズボーン宰相を睨んで問いかけた。

「フッ、一目で見抜くとはさすがは空の女神。」

「!!一体どうやって封印を解いたのですか!?あの封印は私以外には解けないはずです!」

オズボーン宰相の答えを聞いて血相を変えたエイドスは厳しい表情で問いかけた。



「例え女神の封印とは言え、時間が経てば弱まるというもの。―――かの”ノーザンブリア異変”のように。」

「”ノーザンブリア異変”――――”塩の杭”か………」

オズボーン宰相の答えを聞いてある事を察したセルナート総長は真剣な表情で呟き

「例えそうだとしても余程の”負”の感情が世界に充満しない限りそう簡
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