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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第206話
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予想外の成長を果たしたと思えばいいか。――――リフィア、お前もいいな?」

周囲の人物達が自分達に注目している中リウイは大きな溜息を吐いた後リフィアに視線を向け

「余とて退き際というものは心得ておる。――――リィン・シュバルツァー。お主の希望通り二人の”減刑”を認め、”処刑”を取り下げる。この会議が終わり次第余達の権限で二人の”処刑”の判決を取り下げておく上父シルヴァンに余やもリウイ達が取りなしておくから安心しろ。」

リフィアは静かな表情で答えた後全身に覇気を纏ってリィンを見つめて言った。



「あ……ありがとうございます……!」

「ただし、わかっているとは思うが奴等の罪は重い。特に先程”C”を学院に連れ戻すような事を言っていたが、内戦を引き起こした元凶の一人が平穏な学院生活に戻れる事に内戦に巻き込まれたエレボニアの民達が許すと思っているのか?」

「それは………………」

クロウ達の助命ができた事に喜んだリィンだったがリウイからある事を指摘されると暗い表情で答えを濁した。

「………………オリヴァルト皇子並びにアルフィン皇女。条件次第では”帝国解放戦線”のリーダーである”C”並びに幹部”S”の身柄を状況が落ち着いた後エレボニアに引き渡しても構わん。”帝国解放戦線”による被害が一番大きいのはエレボニアだからな。エレボニアとしても奴等にエレボニアで罪を償って欲しいのが本音なのだろう?」

「え………」

「……どのような条件でしょうか。」

リウイの口から出た予想外の提案にアルフィンは呆け、オリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。



「”C”―――いや、クロウ・アームブラストを今年度のトールズ士官学院の卒業式に出席させる事。またエレボニアに引き渡した二人に科す処罰で”処刑”並びに直接身体に危害を加える判決は絶対に出さない事。―――それだけで構わん。」

「あ…………」

「あなた………」

「本当にそのような容易な条件でよろしいのでしょうか?」

リウイの答えを聞いたリィンは呆け、イリーナは微笑み、クレア大尉は驚きの表情で尋ねた。



「ああ。―――それで返答は否か是、どちらだ?」

「勿論”是”ですわ!」

「リウイ陛下の寛大なお心遣いに心から感謝致します。」

リウイに答えを促されたアルフィンは微笑みながら力強く答え、オリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべて会釈をし

「……礼は不要だ。俺はトールズ士官学院の”常任理事”としての義理を果たしたまでだ。それと”蒼の深淵”は監視は付けるがある程度の自由を許し、自身の罪を償う機会を与える。―――それでいいな?」

リウイは静かな表情で答えた後リィンに問いかけ

「はい……!―――ありがとうございます…
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