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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第206話
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の口から語られたある意味予想していた答えを聞いたエリゼは複雑そうな表情で呟いた後黙り込み
「―――お願いします!どうか二人に償いの機会を与えてください!」
リィンはリウイ達を見つめて頭を深く下げた。
〜待機室〜
「な、なななななななっ!?み、未熟者の分際で至高の存在であるマスターを利用するとは……!絶対に許しませんわ!」
リィンの主張を待機室に備え付けてある端末で見ていたデュバリィは怒り心頭の様子で部屋から出ようとしたが
「!アイネス!」
「ああ!」
「なっ!?エンネア、アイネス!何のつもりです!?離してください!マスターを利用したあの未熟者に裁きの鉄槌を降さなければなりません!」
デュバリィの行動に逸早く気付いたエンネアとアイネスに背後から抑えられた。
「もしここで貴女があの場に突撃して彼に斬りかかるような事をしたらメンフィルどころか、マスターにまで迷惑がかかる事がわからないのですか!?」
「グググググググッ……!貴女達はマスターが利用されている事に怒りを覚えないのかしら!?」
エンネアの正論に反論できず唇を噛みしめていたデュバリィは声を上げたが
「私は彼の度胸や優しさに驚きを通り越して感心しているくらいだぞ?敵対していた相手である”C”と”蒼の深淵”の為だけに”英雄王”に真っ向から逆らった所かマスターまで利用する事に。」
「私も同じようなものですわね。第一そのマスターが全然怒っていないのですからそこまで目くじらを立てる必要はないと思うわよ。」
「へ……………」
アイネスとエンネアの言葉を聞き、呆けた表情でリアンヌを見つめた。
「フフ、もはや勝負は決しましたね、陛下…………」
自分を利用したリィンに対して怒る所か感心しているリアンヌは微笑みながら端末に映るリウイを見つめていた。
〜バリアハート・クロイツェン州統括領主城館〜
「ったく、敵である俺達の為にそこまでするなんてあいつらしいな………」
「私達を助ける為に”英雄王”に真っ向から逆らった所か”鋼の聖女”すらも利用するなんて……どうしてそこまで………特に私は君の大切な妹を誘拐した元凶だって言うのに…………そんな私を君達の”関係者”扱いするなんてどこまで優しいのよ、君は…………」
それぞれの自室で端末でリィンの様子を見守っていたクロウは苦笑し、クロチルダは辛そうな表情で涙を流しながら端末に映るリィンを見つめていた。
〜エルベ離宮・紋章の間〜
「…………………………ハア。まさか”C”と”蒼の深淵”の”減刑”の為にこれ程の計画を練った上、この場にいる全員を味方につけるとはな…………まあ、将来のクロイツェン州の統括領主が
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