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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第205話
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達が将来親類関係になるという国際的に明るい話になりますので、どうか二人の減刑嘆願の署名をして頂けないでしょうか?――――お願いします!」

アリシア女王達による予想外の助け船にリィンは明るい表情で頭を下げた後ヴァイスを見つめて頭を下げた。



「フッ、まさかここでもお前達の婚姻を最大限に利用して来るとは俺も想像していなかったぞ。………………―――いいだろう。俺の娘と将来の義理の息子に免じて署名してやろう。エルミナとユーディも署名してやってくれないか?」

(お父様……)

リィンの嘆願に感心していたヴァイスは静かな笑みを浮かべて答えた後エルミナとユーディットを見つめ、ヴァイスの答えにメサイアは微笑み

「はい。父の野望に巻き込まれたお二人は私にとっても他人事ではありませんので。」

「……今の状況を考えると署名を断る方が愚策です。」

ユーディットは静かな表情で頷き、エルミナは疲れた表情で答えた。



「―――エステルさん。貴女達も署名してあげてはどうですか?」

「へっ!?い、いいんですか!?」

そしてアリシア女王に視線を向けられたエステルは驚いた後アリシア女王を見つめて尋ねた。

「ええ。”身喰らう蛇”の件は彼らと関わり続けて来たエステルさん達にとっても他人事ではないですし。」

「ありがとうございます!――――リィン君、二人の減刑嘆願の署名、あたしもするわ!」

「勿論ミントも!」

「僕も署名させてもらうよ。」

「フウ……仕方ありませんね。ここは空気を読んで私も署名してさしあげますわ。」

「あ、ありがとうございます……!」

「フフ、後は私達だけになってしまいましたね。」

「ハア……こんな展開になるとは予想もしておらんかったぞ。」

(兄様…………)

「……………………」

エステル達もリィンの味方をした事により、場の雰囲気が完全にクロウとクロチルダの減刑の雰囲気になった事にイリーナは微笑み、リフィアは疲れた表情で溜息を吐き、エリゼは優しげな微笑みを浮かべてリィンを見つめ、リウイは静かな表情で黙ってリィンを見つめていた。



〜バリアハート・クロイツェン州統括領主城館〜



「あいつら…………ったく、どこまでお人好しなんだよ…………」

「フフ……まさか結社の”蛇の使徒”である私を助ける為にここまでするなんて……エマやリィン君達にもそうだけど各国のVIPや七耀教会にまで大きな借りができてしまったわね…………」

それぞれが幽閉されている部屋で端末で会議の様子を見ていたクロウとクロチルダは苦笑しながら呟いた。



〜エルベ離宮・紋章の間〜



「―――リウイ陛下。恐れながら意見をさせて頂いても構わない
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