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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第205話
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「クロウ・アームブラストに関しましては恐らくリィンさん達にとって大切なクラスメイトだからでしょうね……」

「え………まさか”帝国解放戦線”のリーダーは”Z組”に所属していたのですか!?」

リィンの代わりに複雑そうな表情で答えたイリーナの話を聞いたクローディア姫は呆けた後驚きの表情でオリヴァルト皇子達を見つめて尋ねた。

「…………はい。短い期間とは言えクロウさんも”Z組”の一員でしたわ……」

クローディア姫の疑問にアルフィンは悲しそうな表情で答えた。



「何らかの形でクロウ・アームブラストの”減刑”をするように求めてくることは予想していたがまさかこの会議で求めてくる所か”蒼の深淵”の減刑まで求めるとはな……――――シュバルツァー。何故”蒼の深淵”の”減刑”まで求める?奴はお前にとって大切な家族であるエリスを誘拐した元凶の一人だろうが。」

腕を組んで考え込んでいたリウイは真剣な表情でリィンを見つめて問いかけた。

「確かにクロチルダさんはエリスの誘拐を企てた首謀者ですが……そのエリスはリウイ陛下達のお蔭で傷一つなく無事に救出されました。クロチルダさんも自分が犯した罪を償うべきですが、だからと言って”処刑”はやり過ぎです。誘拐された本人であるエリスや父さん達―――シュバルツァー男爵夫妻も俺と同じ考えでクロチルダさんの助命嘆願書も書いて頂き、陛下達に嘆願書を提出する為にこの場に持って来ました。」

「え…………」

「―――見せてみろ。」

リィンの言葉にエリゼが呆けている中、リウイは嘆願書を渡すようにリィンに指示をした。そしてリィンはリウイ達に自分とエリス、シュバルツァー男爵夫妻の助命嘆願書を渡し、リウイ達はそれらを読んだ。



「まさか助命嘆願書まで用意して来るとはな……」

「むう…………仮にエリゼが処刑に賛成していたとしても多数決でリィン達の意見を優先すべきじゃな。」

「あなた、リフィア。誘拐された本人や家族のほとんどの方々が”蒼の深淵”の”減刑”を嘆願しているのですから認めてもいいのではありませんか?」

「…………………」

嘆願書を読み終えた後考え込んでいるリウイとリフィアにイリーナが指摘し、エリゼは静かな表情で黙り込んでいた。



「なお助命嘆願書とは別にクロウやクロチルダさんの減刑を求める署名も集めてあります。」

「なぬ!?」

「…………一体どれ程の数の署名を集めた?」

リィンの口から出た予想外の答えにリフィアは驚き、リウイは真剣な表情で尋ねた。



「―――トールズ士官学院の生徒並びに教官全員、第三、四、七機甲師団に所属する方々全員、”鉄道憲兵隊”に所属する方々全員、そしてログナー侯爵とハイアームズ侯爵を含めた
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