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小才子アルフ〜悪魔のようなあいつの一生〜
第四話 何とも微妙だよ逃げ切れなかったよ
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りついた。
 「レンネンカンプ大尉!グリルパルツァー家家中アルノルト・スタローン殿、クナップシュタイン家家中グレゴール・シュワルツネッガー殿をお連れしました!」
 『完全オリジナルってなー、なかなか客がつかねえからよぉ。仕入れたポップコーンとコーラ捌くために、相棒出してやったぜぇ。せいぜい仲良くしてやってくれや』
 「おいアルフレット?大丈夫か?」
 心配顔のクナップシュタインやアルノルトに強がってみせることも忘れ、俺は茫然と立ち尽くすばかりだった。
 『ああ、忘れてた。髭も出したな』
 なんだかよくわからない遊具に乗ってこの物語の観客用と思しきコーラとポップコーンを自分で消費している悪魔に石を投げる気力もなかったのは言うまでもない。
 かくして成果と成果をはるかに上回る疲労感のうちに、俺の最初の大作戦は終幕を迎えたのだった。

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