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昔の歌
7部分:第七章
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第七章

19.身体
 常にどうなるかわかりはしないもの

 自分の身体の調子は容易にわかりはしない

 よくなったかと思えばすぐに悪くなる

 その変化がまことに激しい

 あまりにもわからないものだけに

 自分のことさえわからなくなる

 心はどうか  考えはどうか

 正しいのかどうかさえわからなくなる

 けれどあれこれ考えても仕方がないので

 結局はそれを考えなくなってしまう


 身体のことは考えないことが多い

 それはいつもあるからで自分のことだから

 側にあるもの程考えはしないもので

 だからなおざりにもなる

 なおざりになればそこから悪くなって

 気付いたら大変なことにも

 心もそうで  考えもそうで

 案外どうしようもなくなってわかる

 身体が動かなくなってようやく思うのは

 懐かしい健康な日々なのかも


 心はどうか  考えはどうか

 正しいのかどうかさえわからなくなる

 けれどあれこれ考えても仕方がないので

 結局はそれを考えなくなってしまう


20.出鱈目
 やることなすこと出鱈目で  全く反省も自覚もしない

 怒れば反発し  宥めれば付け上がる

 そんなどうしようもない奴を見て

 あれこれ言ったけれど同じだった

 一事が万事そんな調子で

 挙句の果てには信頼を完全になくして

 落ちていくのにも気付かずに

 平気でお説教を垂れている

 それで皆に一喝されても気付かずに

 何処までも馬鹿を晒している

 世の中は怖いもの  どんな馬鹿もいる

 それを思い知らされた

 
 言うこと動くこと非常識で  それを自分で気付かない

 言っても聞かず  教えてもわからない

 そんな橋にも棒にもならない

 愚か者の行く先は一つしかなくて

 遂には完全に破滅して

 破滅にも気付かずに同じことを繰り返し

 最後は馬鹿呼ばわりで放逐

 しかもそれにも気付かない

 馬鹿は何処までも馬鹿なのだと

 世の中の凄さを知らされる

 それもまた人間  愚かを極めるのも

 それが今わかった日々


 それで皆に一喝されても気付かずに

 何処までも馬鹿を晒している

 世の中は怖いもの  どんな馬鹿もいる

 それを思い知らされた


21.勝手気ままな女の子
 自分では本当に動きもしないで

 あれやこれやと言うばっかりで

 我儘勝手が何よりも好き

 そんな彼女の側にいるだけで

 疲れ果てて仕方がない

 けれどそんな彼女が好きだから

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