暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第48話「違和感とお墓参り」
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「お待たせー。」

「...あれ?三つ?」

  注文の品ができたので、僕は二人の所へ持っていく。
  ちなみに、店員のエプロンは外してある。

「ちょっと休憩してこいって桃子さんからだよ。」

「あ、そうなんですか。」

  そういう訳で、僕は三つのシュークリームセットと飲み物を、それぞれに分ける。
  ちなみに僕はアイスコーヒーだ。

「...って、宿題か?」

「あ、はい。二人でやった方がいいかなって。それに、ここなら集中しやすいですし。」

  アリサちゃんとすずかちゃんが広げてる問題集を見て、僕はそう言う。
  ...あー、僕が去年やった問題もあるなぁ...。見覚えがある。

「あ、よければ教えてくれませんか?」

「え?アリサちゃんなら分かると思うんだけど...。」

「あー、あたし、あまり教えるのは得意じゃないんで...。」

  なんでも、感覚的に分かってしまうだけで、どこをどう考えたらいいか教えるのには向いていないらしい。それで教える時もなかなか考えが伝わらないみたいだ。

「....まぁ、別にいいんだけど...すずかちゃんも大体分かってるじゃん。」

「あはは...そうなんですけど...先輩から教えて貰う方が理解が深まると思いまして...。」

  そう言う物か...?まぁ、すずかちゃんがそう言うならと言う事で了承する。

「えっとな...ここはこういう風に掛けて、それからこうすれば...。」

  前世があるから言える事だけど、やはりうちの学校はレベルが高い。
  どう見てもこれ、6年生を超えるレベルの算数だ...。数学かと思うくらい。

  ...それはともかく、公式などを利用した応用問題の解き方を教える。
  ノートの隅っこに解き方を書きつつ、言葉で教えて行く。

「あっ、なるほど...!理解できました!」

「...あー、あたしもこんな感じで解いてたわね...こう教えればいいんだ...。」

  上手く理解してもらえたみたいで、僕としてもよかった。
  アリサちゃんも、これで教え方が少しは理解できたらしい。

「....っと、まぁ、前置きはここまでにして...。」

「「っ....。」」

  唐突に僕がそう言うと、二人はビクッとする。
  ...やっぱりだったか...。

「...気づいてたんですか。」

「二人共、頭が良く、正直言って教えられるより教えるような立場だ。なのに、態々翠屋に来て僕に教えて貰う必要なんてない。...特に二人に至っては家に教えてくれる人がいるしね。」

  アリサちゃんだと、執事の鮫島さん。すずかちゃんだと姉の忍さんだな。

「...まぁ、大体は気づいたよ。...気を遣って
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ