第2章:埋もれし過去の産物
第48話「違和感とお墓参り」
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くなるからね。
「それに、言っておくけど二人の体捌きや剣捌きは受け流しにくいんだよね。」
これは、弱点と言うより、相性が普通なだけだ。
元々、椿たちの扱う陰陽師式の剣術はしなやかさなどがあって、逸らしづらい。
...導王流で相性がいい動きが多すぎるから、ある意味弱点か?
「だから、霊力込みの模擬戦だと葵には負けるかな。」
「私は弓術士だから勝てるのね...。」
...あ、椿を落ち込ませてしまった...。
「ひ、人には得手不得手があるから...。ほら、僕は椿のように弓が上手くないし...。」
一度僕も弓を扱ってみたけど、椿には敵わなかった。
ムートの時も結構使ってたんだけどな...。
「...まぁ、優輝が多芸すぎるのよね...。」
「徒手に始まり、剣、槍、斧、鎚、弓、銃...というか、武器全般は万遍無く扱えるよね。あの子でもそこまでできなかったよ。」
中でも使えるのは剣と刀なんだよね。一番は徒手だけど。
「....っと、結界を解くよ。」
ふと、思い出すように結界を解く。
ちなみに、リンカーコアはある程度回復している。結界はリハビリ代わりだ。
「さて、少しシャワーを浴びたら翠屋を手伝ってくるよ。」
「じゃ、あたし達は適当に過ごしておくねー。」
「...弓を中心に鍛え直そうかしら...。」
そう声を掛けて、僕は風呂場へと行く。
...地味に椿に強化フラグが...。まぁ、別にいいか。
「(えっと今日は...五時くらいまででいいか。)」
どれくらい手伝うか考えて、僕はシャワーを浴びた。
「いらっしゃいませー。って、アリサちゃんとすずかちゃん。」
翠屋の店員の服に身を包み、ホールの手伝いをしていたら二人がやってきた。
「優輝さん、今日も翠屋を?」
「まぁね。世話になってる事も多いから。...あ、案内するよ。」
とりあえず二人を手頃な席に案内する。
「メニューはもう決めてる?」
「あたしはシュークリームセットの飲み物はアイスティーで。」
「あ、私も同じのでお願いします。」
二人は常連なので、もう決まってるのか聞くと、案の定決まっていた。
「畏まりました。ではしばらくお待ちください。」
今更ながらに店員としての対応をし、僕は厨房の方にメニューを伝えに行く。
「あ、優輝君。少し休憩に入ってもいいのよ?せっかくだからアリサちゃん達の所で休んで来たら?」
「え?いいんですか?」
すると、そこで桃子さんにそう言われる。
一時休憩なものなので、お言葉に甘えさせてもらおう。
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