月光校庭のエクスカリバー
Episode1
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て眺めた。
その写真には聖職者のローブを纏った俺と、俺と肩を組んでいる白髪の少年と十数人の男女の姿が映っている。
俺が協会に所属していたころのの仲間たちであり、俺と同じ被害者たちだった。
俺と肩を組む白髪の少年は俺の親友であり、相棒でもあった。
かつては俺と共に非常に強力なはぐれ悪魔や魔物を討伐しており、俺たち2人の所有する神器から『聖魔剣士』という異名がつけられつほどのコンビだった。
しかし、2年前からとある事情から悪魔の契約者やその親族を皆殺しにするという常軌を逸した行動を取ったため、異端認定され教会を追放されてしまった。
その後も人斬りを繰り返しながら各地を転々としているという情報を聞いており、×××から駒王町に出没したという情報を得たため、俺は日本を訪れた。
・・・まぁ、アマゾン狩りっていう理由もあるが、優先順位でいえば、相棒を探すことのほうが上だけどな。
「っ!」
その時、俺は二つの気配を感じ取った。
「一つは堕天使の、たしかコカピエル・・・いやコカビエルか。もう一つ・・・・・・アイツのか」
俺はアマゾンズドライバーを取り出して装着すると、ドライバーのアクセラ―グリップを回した。
<Alpha>
その音声が鳴り響き、俺は一度目を閉じた後に
「アマゾン」
俺がそう噛み締めるようにつぶやいた後、俺の体を高熱が包み、周囲の物を吹き飛ばす深紅の衝撃波が発せられた。
俺の体を包んでいた高熱が霧散すると俺はアマゾン態=アマゾンアルファに姿を変えていた。
俺は一度しゃがみ込んだ後、立ち上がる勢いを利用して跳躍し、廃教会の天井を突き破り気配が感じられる場所へ向かっていった。
SIDE OUT
〜駒王学園前〜
駒王学園は大きな結界で覆われていた。
結界の外側では10人にも満たない少年少女が結界を維持していた。
少年少女は学園の生徒会メンバーであり、悪魔でもあった。
SIDE×××
私は現在、駒王町の被害を少しでも減らすため私の眷属と共に結界を張っています。
ですが、コカビエルの力をもってすれば簡単に破壊されてしまうでしょう。
「みんなもう踏ん張りです。気を引き締めなさいっ!!」
ガシャーン!!!
結界の維持に力を入れていると突如として結界の一部が破られ何者かが侵入していきました。
訂正しましょう。何者かではなく、彼ですね、破られる瞬間、紅い残像が見えましたから。
「「「か、会長!」」」
私と事情を知る椿姫以外は動揺しているようですね。
ですが、彼が来たならもう安心でしょう。
さて、皆を落ち着かせるとしましょう。
それこそが駒王学園生徒会長=シトリー眷属の『王』たる私、支取 蒼那=ソーナ・シトリーの役目なのですから。
SIDE OUT
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