第5巻
敗者への屈辱×学園祭後の結果
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ある。人柄も良さそうだから『学園内の良心』とも呼ばれてるよ」
「それよりも改めて報告を、まずは篠ノ之箒に関してだが彼女の訓練は順調だとオルコット中佐とデュノア中佐から聞いている」
「はい。私も驚きましたが、やはり篠ノ之束博士の妹ですのでとても筋があります」
「一度教えた事を数回で反復で覚えたり、理解の早さに関しては織斑少将が一番分かってると思います」
「今まで見てきた隊員の中だと、中の中という感じです」
「そうでしょうね。あの篠ノ之束博士の妹なら、どんな訓練でも覚えて損はないかと」
「篠ノ之箒に関してもですが、問題はテロリストとされている亡国機業(ファントム・タスク)だけど今回確認されたので二機。その内一機はコアを抜き取り自爆したので、再度すぐに行動を起こすとは思いません」
コアを心臓と例えるなら、装甲は肉であるのでコアだけを抜き出せば当然それまであった肉体を失う事になる。再度装甲を馴染ませるには時間が掛かるし、電池交換のように抜いてすぐ動く訳ではない。
「織斑少将には板挟みでありますが、苦労を掛けますね」
「これも仕事の内と考えれば大丈夫ですよ、俺らの機体であればどんな敵にも対応可能だと思います」
「エヴォルトシステム搭載機ですよね。完全オリジナルシステムと言う事で、一時はどうなるかと思いましたが色々と活用されるので心配はしていません。そちらはそちらで、自由に動いてもらって構いませんから」
その他、学園についてと対ドウター戦に関して二〜三つを伝えてから俺らの報告を終わらせる。俺もそうだが楯無に関しても人気者なので、互いに微笑合っていた。堅い報告を終えたので、ここからは張り詰めた空気を霧散させてお茶タイムとなる。
「そう言う事ですので、ここからはフリータイムとしてお茶にしましょうか。いいお菓子が入ったのですが、皆さんの口に合うかどうか」
「十蔵さんのお菓子チョイスは俺と同じように外れがない、楽しみにしてましたが俺からの提供もしておきます」
「一夏さんが作った物はどれも美味しいですけど、私の方こそ大したものではないのですよ」
「ではこちらからはお菓子ではなくお茶にしておきますか。セシリア、最近手に入れたお茶を準備してくれ」
俺らがチョイスしたお茶はどれも美味しい事で有名だが、ここからはお茶会として仲の良い友達のように俺ら五人も差し向かいで座ってお茶を始めた。その光景を見て、IS学園のそれぞれの長とブラック・シャーク隊の長であろうとは誰も思いもしない。
こことは違う場所である高級マンションの最上階、豪華な飾りで溢れ返っているその部屋でオータムは少女に詰め寄っていた。
「テメェ!どう言う事だよ!?」
「・・・・・」
「何とか言え!このガキが!」
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