第5巻
敗者への屈辱×学園祭後の結果
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別顧問になれば必然的に忙しくなりますよ?」
「俺としては国連軍を長期休暇してるから、その分体が鈍ってしまう。ならば全部活動を把握し、それぞれ無駄な所を省きつつコーチを受ける事で必然的に解決。忙しいのは軍に居た頃だから問題ない」
四人の連携として見事と言い様がないけど、これから増々忙しくなるのでは?と質問してきた虚さんだったので問題無しの理由を言うと納得してくれた。美少女四人いるけど、俺としては小娘として見ているので大人の態度を取れる訳だ。
「で、当面は放課後に集合となるのか?」
「本来ならそうですが、一夏さんは特別顧問と言う司令塔なので派遣先の部活動が決まり次第行ってもらいます。・・・・ところで一つだけ良いでしょうか?」
「何がです?」
虚さんにしては珍しく歯切れが悪い事を言ってきたので、俺らは考えるが答えとしては誰かに惚れたのか?と思うと当たりであり、学園祭の時にいた俺の友を聞いてきたので俺は正直に答えた。
「アイツの事か、五反田弾と言って今は市立の学校に通ってると言ってたけ」
「そ、そう・・・・ですか。歳は織斑さんより下・・・・でしょうか?」
「俺の歳と弾の歳では九つ下であり、虚さんより二つ下だと考えた方がいいかと」
「そうなのですか・・・・ありがとうございます」
虚さんは丁寧に一礼していたが、頬を見ると赤くなっていたので俺と更識姉妹は念話で惚れたようだなと。今日は生徒会特別顧問としてだが、メンバーが揃った事を祝って事前にケーキを焼いておいた俺である。お茶を虚さんがやり、のほほんさんは取り皿の準備をして俺は焼いたケーキを一皿ずつ切ってから渡した。そして紅茶と共に乾杯してから、生徒会所属が決定した。
「失礼します」
重厚なドアを開いて学園室に入ってきた俺ら軍属組の四人、窓の外は暗く夜のように包み込んでいた。ここに来るのは実に久しぶりだが、今回はエヴォルトシステムではなく事件に関してだ。
「ああ、織斑少将。丁度良かったですが、まさか他の者らも来るとはね。まあいいけど」
俺らを迎えたのは穏やかな顔をしている初老の男性で、表向きは妻である学園長をしているが実務に関してはここにいる男性が取り仕切っている。
「今回の報告書は先程送らせてもらったが、改めて報告をするぜ。十蔵さんや」
「表での学園長は知っていたけど、まさか表裏によって違うのですね」
十蔵さんは立派な机に組んだ手を置きながら、その頭は白髪で顔にも年相応の皺が刻まれている。柔和さを感じさせるこの男性は、轡木十蔵こそがIS学園を実質的に運営している側である。
「オルコット中佐達は私の妻と話した事はあるけど、今回が初だから改めて自己紹介をする。普段なら校務員の仕事をしているけど、実質的に運営側が私で
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