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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第204話
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安心できる話ですな。」

リウイとイリーナ、リフィアの説明を聞いたクローディア姫は複雑そうな表情で黙り込み、アルバート大公は納得した様子で頷いた。



「…………―――わかりました。未熟な身の私でよければ空位となった”宰相”の座に着かせて頂きます。」

「…………」

少しの間考えた後決意の表情で答えたオリヴァルト皇子の答えを聞いたクレア大尉は複雑そうな表情で黙り込み

「―――決まりだな。ならばこちらもそちらの要求通り、エレボニア国王代理を務める者をメンフィル皇族の中から選別してそちらに派遣する。――――アリシア女王、エレボニアは情状酌量を認められた事によって国として存続できるという結果になったのだから今回の会議はこれで終わりでいいと思うのだが?」

リウイはアリシア女王に会議の行方を尋ねた。



「……そうですね。今回の会議の本題はエレボニアの存亡についてでしたし、会議の予定終了時刻までまだ1時間程ありますが会議は終了で構わないと思います。レミフェリアと七耀教会は何か意見はありますか?」

「いや、特にありませぬ。」

「私の方も特にありません。エイドス様は何かありますか?」

アリシア女王の確認にアルバート大公と共に答えたセルナート総長はエイドスに尋ね

「私もありませんが……エレボニア―――いえ、リィンさん自身が他にもまだ言いたい事があるような顔をしていますよ?」

「え………………」

エイドスの答えを聞いたエリゼは呆けた表情でリィンを見つめ、エリゼに続くようにその場にいる全員はリィンに注目した。



「―――はい。アリシア女王陛下、今回の会議の本題とは少々外れる形になりますが恐れながらメンフィル帝国に対して意見―――いえ、嘆願をさせて頂いてもよろしいのでしょうか?」

「何?」

「嘆願じゃと?」

「………………まだ会議の時間も残っていますし、構いません。それでその嘆願とは一体どういう内容のものなのですか?」

リィンの口から出た予想外の言葉にリウイとリフィアが眉を顰めている中、目を伏せて考え込んでいたアリシア女王は目を見開き、リィンに続きを促し

「俺がメンフィル帝国に対しての嘆願……――――それはメンフィル帝国に拘束された”帝国解放戦線”リーダー―――クロウ・アームブラストと”身喰らう蛇”の”蛇の使徒”―――”蒼の深淵”ヴィータ・クロチルダの減刑の嘆願です。」

リィンは立ち上がった決意の表情で答えた。
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