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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第204話
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(リウイの奴、何を考えているのかしら?あんなスチャラカ皇子が宰相を務めたらエレボニアが滅茶苦茶になる気がするんだけど。)

(いや……リウイ陛下の言う事も一理あるよ。)

(ええ。皇族自身を宰相にすれば国王代理に対する反発を抑えられますし、何より将来国王となるセドリック皇太子にとって信頼できる相手でもあるのですから、衰退したエレボニアの王となるセドリック皇太子にとっても心強い話ですわ。)

リウイの答えを聞いたミントは驚き、エステルはリウイをジト目で見つめ、ヨシュアとフェミリンスは納得した様子でエステルとミントに説明した。



「…………………」

「お、お兄様が…………」

一方リウイの答えを聞いたオリヴァルト皇子は呆け、アルフィンは驚きの表情でオリヴァルト皇子を見つめ

「ええっ!?オ、オリヴァルト殿下が”宰相”に!?」

「フム……オズボーン宰相は暗殺されたのですから当然”宰相”の座も空位になった為、空位となった”宰相”の座に着く者が必要なのは事実ですが……」

(そんなに驚くような事ですかね?オリヴァルト皇子が宰相を務めればエレボニアにとって様々な意味で安心できる要因になると思いますのに。)

(フッ、言われてみればそうだな。)

クローディア姫は驚き、アルバート大公が考え込んでいる中、首を傾げているエイドスの疑問を聞いたセルナート総長は口元に笑みを浮かべた。



「リウイ陛下。何故オリヴァルト殿下を宰相にする必要があるのか、理由を尋ねてもよろしいですか?」

その時アリシア女王がその場にいる多くの者達が疑問に思っている事を口にしてリウイに尋ねた。

「エレボニア皇族であり内戦終結にも大きく貢献していたオリヴァルト皇子がエレボニア政府を率いる立場である”宰相”の座に着けばエレボニアの民達に安堵感が産まれ、更に貴族達の反発も抑えられる要因になるからだ。”庶子”とは言えオリヴァルト皇子は”皇族”。オズボーン宰相は元は”平民”だった為貴族達の反発が多かったと聞くが、皇族が宰相を務めれば貴族達も納得すると思われるが?」

「加えて将来エレボニア国王になるセドリック皇太子にとってオリヴァルト皇子は信頼できる相手なのですから、いずれ即位するセドリック皇太子の為にもなると思われます。」

「それに確かアリシア女王陛下にとって甥にあたるデュナン公爵もリベール王国政府の重要な役職に着いていると聞く。それを考えれば皇族が”宰相”の座に着く事はそんなに驚くような事でもないと思うがの。」

「それは…………」

「フム、言われてみれば現状を考えると空位になった”宰相”の座に着く者はオリヴァルト皇子が一番相応しい方だと思われますし、将来エレボニア国王となるセドリック皇太子にとっても心強く、
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