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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第204話
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くが何故オズボーン宰相は”アルノール家の守護者”と名高い”ヴァンダール”家のゼクス・ヴァンダール中将率いる第三機甲師団をノルド高原へ左遷した?確か”第三機甲師団”が左遷された時期は”リベールの異変”が解決した1ヵ月後ぐらいだったと記憶しているが?」

「……っ……!」

反論ができない問いかけがリウイの口から出ると辛そうな表情で唇を噛みしめた。

「―――ゼクス中将が師団ごと左遷された理由は大方”リベールの異変”の際ハーケン門に集結させていた師団を独断で撤退させた事かもしくは自分の方針に従わない事がオズボーン宰相の気に障ったからだと思うのだが?」

「……………………」

「あ……………」

リウイの推測を聞いたクレア大尉が辛そうな表情で黙り込んでいる中、クローディア姫はかつての出来事を思い出して複雑そうな表情をした。

「―――そもそもエレボニアの未来の為と言っていたが国の未来を決めるのは”宰相”ではない。エレボニアの”皇”であるユーゲント三世自身だ。――――違うか?」

「……はい、リウイ陛下の仰る通りです…………」

(クレア大尉……)

リウイの正論を聞いて頭を項垂れさせたクレア大尉をリィンは辛そうな表情で見つめていた。



「話を戻すがオリヴァルト皇子並びにアルフィン皇女。メンフィルの皇族達にエレボニアの国王代理を務めてもらうのならば、国王代理を務めるメンフィル皇族の者が例え相手が”四大名門”のような大貴族の者であろうと先程口にしたような厳しい処罰方法を取る事もあるぞ。それでもいいのか?」

リウイに問いかけられた二人は互いの顔を見て決意の表情で頷いた後答えを口にした。

「………はい。覚悟の上です。」

「他にも条件があると仰っていましたが他の条件はどのような条件なのでしょうか?」

アルフィンが答えた後オリヴァルト皇子は続きを促した。



「二つ目は国王代理を務める者が国王代理を務めている間はその者を守護する為にある存在――――メンフィル帝国の親衛隊を含んだメンフィル軍をエレボニア王国内に駐留する事を認める事だ。なお駐留するメンフィル軍の維持費はメンフィルが全額負担する為その点に関しての心配は無用だ。」

「先に言っておくが他国の兵達に……それも戦争をした相手の兵達にメンフィル皇族の守護を任せられると思っているのか?」

「それは…………―――わかりました。他の条件は何でしょうか。」

リウイが口にした条件とリフィアの問いかけを聞き、他国の軍隊を自国内に駐留させる事にオリヴァルト皇子は言葉を一瞬濁したがすぐに決断して続きを促した。



「最後の条件はオリヴァルト皇子。お前自身が”宰相”を務める事だ。」

(ええっ!?オ、オリビエさんが!?)

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