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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第202話
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されている最中に戦争回避条約や救済条約の話も口にして、その際にアルフィン殿下がリィンさんと接吻を交わす程リィンさんに想いを寄せている話を仰っていましたよね?」



それと先程アルフィン皇女の意思を無視しているという意見があったが、エリゼやプリネ達の話ではアルフィン皇女はリィン・シュバルツァー自身に恋愛感情を抱いている上、学院祭の後夜祭の時に接吻までしたとの事だからそれ程問題はあるまい。むしろリィン・シュバルツァーと接吻まで交わす程、リィン・シュバルツァーに対して強い恋愛感情を抱いているアルフィン皇女自身にとっては都合がいい条約だろうな。



「……………………ああ。確かに俺自身がそのような事を言っていたな。」

「しかもその場には父―――シルヴァン陛下も同席していたな……」

「フフ、私達も言い逃れできない状況ですね。」

クローディア姫に問いかけによってかつての自分の言葉を思い出したリウイは疲れた表情でリフィアと共に肯定し、イリーナは苦笑しながら答え

「……申し訳ございません。今後このような事を2度と起こらせない為に後でリィン様に”説教”をするつもりですので、どうかお許しください。」

(うっ……!)

リウイ達に謝罪した後膨大な威圧と殺気を纏ったエリゼに睨みつけられたリィンは表情を青褪めさせ、大量の冷や汗をかいて身体を震わせ始めた。



「フム……外交問題に発展する以前に”既成事実”があった上、三国の姫君達とリィン・シュバルツァーが婚約する可能性が高い事を把握していたメンフィルとクロスベルの皇族の方々が介入もしなかったという事は三国の姫君とリィン・シュバルツァーの婚約によって三国の皇族達が親類関係になる事を受け入れていたという事にもなりますな。」

「ええ、私もそう思います。アルフィン皇女は勇気を出して自分の情事を口にしてまで祖国を存続させようという心意気や将来互いが親類関係になる事に免じてエレボニアの存続を認めて、領地の一部を返還してあげたらどうですか?」

「「……………………」」

アルバート大公の意見に同意した後のエイドスの意見を聞いたリウイとヴァイスは反論する事なく黙って考え込み

「エレボニアを存続させる為のエレボニア帝国側の主張は以上でよろしいですか?」

二人の様子を見たアリシア女王はオリヴァルト皇子達を見つめて確認を取った。



「―――いえ、後一つメンフィル帝国に対する謝罪と誠意を込めた”取引”の提示がまだ残っております。」

「なぬ?”取引”じゃと?」

「一体どういう内容なのですか?」

オリヴァルト皇子の答えを聞いたリフィアとイリーナはそれぞれ不思議そうな表情で尋ねた。

「その件に関しましては先程説明したユーゲント陛下の退位と
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