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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第201話
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「”性魔術”ですか?それは一体どういうものなのでしょうか。」
「リウイ陛下達もご存知のようですが……」
一方事情が理解できていないアリシア女王はヴァイスを見つめて尋ね、アルバート大公はリウイ達を見つめて呟き
「…………”性魔術”とは儀式魔術の一つでな。性交渉により強制・契約・精気吸収等複合的な効果な力を得る魔術だ。この魔術は種族問わず生殖能力を有する対象全てに有効な事で有名で、俺達の世界で一般的に知られている魔術だ。何せ生殖能力があれば天使や魔族も当然だが、神すらにも効果があるのだからな。………ここまで言えば”性魔術”の”内容”がどういうものなのか察する事ができるだろう?」
少しの間黙り込んでいたリウイは疲れた表情で説明した。
「ええっ!?そ、それって……!」
「む、むう…………」
「フッ、男からしたら夢のような魔術だね♪」
「で、殿下…………」
「ハア…………」
(フフ、会議の空気が一気に変わりましたね。)
(フッ、まさかこれも狙いかもしれないな。)
説明を聞き終えたクローディア姫は顔を真っ赤にし、答えに困ったアルバート大公は唸り声を上げ、静かな笑みを浮かべるオリヴァルト皇子の発言を聞いたリィンが表情を引き攣らせている中クレア大尉は疲れた表情で溜息を吐き、各国のVIPの様子を見回したエイドスの小声を聞いたセルナート総長は口元に笑みを浮かべた。
〜待機室〜
「……………………」
一方端末で会議の様子を見守っていたサラ教官は口を大きく開けて固まり
「あわわわわわっ!?せ、”性交渉による魔術”って事は……!」
「ま、まさかそんなうらやまけしからん魔術があるとは……じゃなくて!今の説明だとリィンと契約しているベルフェゴール達も……!」
「全員リィンと”性魔術”で契約した可能性が高いって事だよね〜。」
エリオットは顔を真っ赤にして慌て、ある事に気付いて信じられない表情をしているマキアスの言葉にミリアムが続くように答えを口にした。
「………………」
「まあベルフェゴール達ともそんな関係である事は察していたけどね。」
「フフッ、リィンとベルフェゴール達の仲はいいからな。」
「阿呆が……節操がないにも程があるだろう。」
「全く持ってその通りね。」
ラウラが顔を真っ赤にして固まっている中、フィーはジト目で呟き、ガイウスは苦笑し、呆れた表情をしているユーシスの言葉にセリーヌは頷き
「アルフィン義姉様…………」
エリスは疲れた表情で頭を抱えた。
(その……アリサさん、セレーネさん。実際の所はどうなのですか?)
(……全員”性魔術”で契約しているわ。)
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