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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第510話】
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挨拶を返すと、彼女達は人混みの中へと消えていった。
「……カップル」
「ん?」
「カップル……に見えるのかな、私達」
上目遣いで見上げる美春、頬が更に赤くなっていた。
「まあ、端から見ても義兄妹には見えないからそう見えるんだろ」
「そっかぁ……。 ……へへっ、ヒルト。 見に行こっ」
カップルに見えたのが嬉しいのか、美春は俺の腕を取ると絡ませてくる。
若干照れる俺だが、美春は気にせずに密着してくる――とりあえず七階にある各店舗を見て回る事にした。
時間は過ぎ、午後三時過ぎ。
レゾナンス内は更に賑わいを見せていた。
「美春、何か甘いものでも食べるか?」
「甘いもの? ……うん、良いね♪」
賛同した美春、俺はそのまま上の階にある甘味処へと移動した。
店員に案内され窓際の席へ――。
「うーん……」
美春はメニューを手に取り早速にらめっこし始める、俺もメニューを眺める。
店内は女性が多く、一応男の姿もちらほら見える――のだが。
「ほら、早く支払いなさいよ。 せっかくアタシがあんたとデートしてあげてるんだから」
「う、うん」
――と、もろに女尊男卑の影響を受けている男の姿も散見した、多分俺と同じぐらいの高校生だろう。
俺自身、学園内での不当な扱いが減って忘れかけていたが、まだ世の中は男性が弱い立場だというのを改めて認識した。
「ヒルト、どうかした?」
「え、いや……何でもないさ、これがな」
「ふぅん……。 ん、私、食べたいもの決まったよ」
「わかった、なら注文するか」
備え付けられている呼び出しボタンを押すと、直ぐに店員が現れた。
「ご注文はお決まりになりましたかぁ?」
「うん。 このジャンボミックスパフェを二つ♪ ヒルトは?」
「俺はクリームメロンソーダで」
「畏まりましたぁ、では失礼します」
注文をとると一礼してその場を去る店員、ふと窓から外を眺める――微かにここからキャノンボール・ファストが行われた会場が見える。
キャノンボール中止後はマラソン大会の会場に一回なったんだったか……。
「てか美春、今思ったんだが……ジャンボミックスパフェ二つ頼んでなかったか?」
「ん? 頼んだよ? 美味しそうだったから」
「そうか。 ……てかあんまり身体冷やしたら体調崩すぞ?」
「ふふっ、平気だよ。 私、体調崩さないもん」
にへっと笑う美春、パフェが待ち遠しいらしく瞳がキラキラと輝いていた。
そして――。
「お待たせいたしました、ジャンボミックスパフェお二
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