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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第510話】
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らエスカレーターへと向かうと、美春の表情が曇る。


「……私、これ乗るの苦手……」


 美春はそう言ってエスカレーターを見上げる、二階へと向かうカップルが仲睦まじく乗っていった。


「じゃあ俺がエスコートするから、それに合わせて乗れば良いよ」

「ぅ、ぅん……」


 不安そうな表情を浮かべた美春、俺は左手で美春の手を握り、エスカレーター前まで移動、乗ると美春も俺に合わせる様に一段下に乗った。


「どうだ、まだ難しいか?」

「う、うん」

「そっか、なら今日一日レゾナンスで練習だな」

「うぅ……、上手く乗れるように頑張る……」

 二階へと着くや、早速二階を散策――やはりメンズ系の靴がメインでビジネス用の革靴やスポーツシューズ、スニーカーに果ては安全靴と多種多様な靴が揃っていた。


「あ、ヒルト、この靴の色」


 そう言ってショーケース内の靴を指差す美春、そこにあったスポーツシューズの色はまるで村雲・弐式の様な色合いだった。


「結構こういった色合いの靴は多いんだよ。 黒系は無難だしね、白も服装に合わせやすいし」

「そうなんだ、へぇー」


 笑顔を見せる美春、どんなことでも彼女にとっては興味のある事なんだろう。


「女性ものでも見に行くか? オータムフェアもやってるし」

「うん。 じゃあいこっ」


 自然と美春は俺の手を取り先導するのだが――。


「あ、私が先導してもわからないや。 ……ヒルト、お願い」

「うん、わかった」


 美春の手を引き、今度はエレベーターへと向かう。

 流石にエレベーターは大丈夫らしく、美春は不安な表情を見せなかった。

 エレベーターが来るまで待っていると、子供が――。


「あー、仲良しカップルだー」

「……!?」


 カップルと言われ、美春はびくっと反応した、表情を見ると僅かに赤くなっている様に見える。

 俺達を冷やかした子供は直ぐ様フェードアウト、風のように去っていった。

 エレベーターがやって来て、扉が開く――中には誰も居ず、俺と美春の二人が乗り込み、七階のボタンを押して扉が閉まった。

 エレベーター内で黙る美春、時折俺に視線を送ってくるのだが、目を合わせると照れてるのか視線を外す。

 七階に到着するや、扉が開く――降りると七階はやはりオータムフェアが開催されてるらしく、秋物の洋服等が目立っていた。


「あ、ヒルトくんだ。 やっほー」


 声を掛けられた方を見ると、私服を着ていたが四組の生徒の子達が居た。

 仲の良いグループで買い物に来てるらしく、店で買ったであろう買い物袋を持っていた。

 俺は手を振って
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