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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第198話
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アームブラスト自身の希望によって先程出た場所に葬ってあると語っていました。」

「カイエン公が………………その、本当に閣下の遺体がそこに埋められてあったのでしょうか……?」

「クレアさん…………」

身体を震わせながら尋ねるクレア大尉をゲルドは心配そうな表情で見つめていた。



「遺体は腐敗していたが、暗殺された際の爆発の衝撃によって取れた生首は塩漬けをされていた為判別することができた。」

「なっ!?」

「生首を塩漬けする等カイエン公は死人をも侮辱する行為を行ったのですか!?」

ヴァイスの答えを聞いたリィンは信じられない表情で声をあげ、ラウラは怒りの表情で尋ねた。

「ああ。不幸中の幸いなのか実際にそれを行ったラマールの領邦軍の生き残りがいてな。そいつ自身からも証言が取れたから間違いないだろう。」

「……そう……ですか……閣下の遺体が葬られた場所を教えて頂き、本当にありがとうございます…………」

ヴァイスの話を身体を震わせながら聞いていたクレア大尉はヴァイスを見つめて頭を下げた。



「…………伝えるべき事は伝えた。俺達はこれで失礼する。ユーディ、エリィ。俺達の代わりにそいつらの話相手をしてやってくれ。」

「「―――かしこまりました。」」

ヴァイスの指示にユーディットとエリィはそれぞれ会釈をし

「その二人にはお前達が知りたいと思われる情報も話しておいたから、遠慮なく聞くといい。―――後半の会議、楽しみにしているぞ。」

ヴァイスはエルミナと共に部屋から退出した。
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