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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第198話
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であいつらを罰するつもりはないしな。というかそんな些細な事で罰しようとしたらどこかの腹黒天使に手痛い反撃を喰らいそうだしな。」

「え、えっと……一体どなたの事でしょう?」

「……ルファディエルさんなら本当にやりかねませんから、冗談になっていませんよ……」

「こちらとしても可能な限り彼女を敵に回したくありません。なんせあのルイーネ様ですらもよほどの事が無い限り彼女を敵に回すような事はしない――いえ、”したくない”と仰っていたくらいです。」

静かな笑みを浮かべるヴァイスの言葉を聞いたユーディットが戸惑いの表情で疑問を呟いたその時、疲れた表情で指摘したエリィとエリィの意見に同意したエルミナの答えを聞き、あらゆる意味で”強敵”であるヴァイス達―――”六銃士”からも恐れられているルファディエルの凄まじさを改めて思い知ったリィン達はそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「それで話を戻すがユーゲント三世が退位した後の事を考えているような事を言っていたが、一体どうするつもりだ?」

「……さすがにそれを今この場では話せません。”後半の会議”にも関わって来ますので。」

「ほう?ならこれ以上聞くのは野暮というものか。―――さてと。エルミナ、休憩時間も残り少ないがまだ挨拶をしていない空の女神に挨拶をする時間くらいはあるだろう。行くぞ。」

リィンの答えを聞いたヴァイスは興味ありげな表情をした後エルミナに視線を向けた。

「了解しました。それでは私達は失礼します。」

「あ…………」

そして同時に立ち上がったヴァイスとエルミナの行動を見たリィンは自分達がまだ聞きたい事が聞けていない為制止しようとしたが制止する理由が見つからず、言葉が出て来なかった。



「おっと、そうだ……一つ言い忘れていた。―――”鉄血宰相”の遺体が葬られた場所がようやく判明したからこれを機会に伝えておく。」

「え…………」

「何だと!?」

「!!宰相閣下の遺体はどこに葬られてあったのですか!?」

ヴァイスの口から出た驚きの事実にリィンは呆け、ユーシスは驚き、クレア大尉は血相を変えて尋ねた。



「鉄血宰相の遺体はジュライ市国最後の市長の墓の隣に簡素な墓があり、そこに葬られてある。」

「ジュライ市国最後の市長の墓という事は……!」

「クロウのお祖父さんの!?一体何故そこにオズボーン宰相の遺体が…………―――!まさか……クロウの仕業ですか?」

ヴァイスの答えを聞いたラウラは目を見開き、リィンは信じられない表情で声を上げた後ある事に察しがついて血相を変えた。

「―――はい。貴族連合がまだ健在だった時、お酒に酔った父が得意げにオズボーン宰相が葬られた場所について”C”―――クロウ・
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