暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第197話
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


エルミナの話を聞いたエリィが驚いている中ユーディットは納得した様子でクレア大尉を見つめ、ラウラとリィンは複雑そうな表情をし、ユーシスは呆れた表情で呟き

「……はい。ユーシスさんの仰る通りです。」

「クレアさん……」

「………………」

辛そうな表情で呟いたクレア大尉をゲルドは心配そうな表情で見つめ、ガイウスは重々しい様子を纏って黙り込んでいた。



「―――まあ、その結果脅迫するつもりが逆に脅迫され、”通商会議”の失態を作る羽目になったようですが。まさに”因果応報”ですね。」

「……返す言葉もございません。あの時ギュランドロス陛下達に失礼な態度で接してしまった事に今でも後悔しています……申し訳ございませんでした……」

エルミナの言葉を聞いたクレア大尉は辛そうな表情で頭を下げ

「後悔、ですか。エレボニア帝国が今の状況にならなければ、そんな気持ちは湧いて来なかったのでは?むしろギュランドロス様達にまんまとしてやられた事によってギュランドロス様や私達に対して憎悪を抱いているのでは?」

「そのような畏れ多い事は思っておりません……!」

絶対零度の視線で自分を見つめるエルミナの指摘に対し、必死の表情で反論した。



「エルミナさん……もうそのくらいにしてくれないでしょうか……?当時はわかりませんが、今のクレア大尉の気持ちは本物だとオレは思います。」

「……そうですね。ガイウスの言う通り、過去に拘りすぎていた私も大人気(おとなげ)ありませんでした。申し訳ございませんでした、クレア大尉。」

「いえ……どうか私の事はお気になさらず。」

「ほう……意外だな。お前がギュランドロス達以外の他者の取り直しに答えるなんて。」

ガイウスに取りなされた後クレア大尉に謝罪するエルミナの様子を見たヴァイスは目を丸くし

「貴方は私を何だと思っているのですか。」

ヴァイスの言葉を聞いたエルミナは顔に青筋を立ててヴァイスを睨み、その様子を見守っていたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「フフ…………―――エルミナさん、挨拶が遅れましたがお久しぶりです。それとご結婚、おめでとうございます。」

「……どうも。貴方もこの世界情勢で活動して生き残り、よく”ここまで”来る事ができましたね。ギュランドロス様は貴方はいずれ大きな戦いに巻き込まれて成長すると突拍子の無い事を言っていましたが、どうやらギュランドロス様の妄言が現実となったようですね。」

「相変わらずあの男の勘の鋭さは”化物”じみているな……」

ガイウスに祝福された後ガイウスを称賛しているエルミナの話を聞いたヴァイスは苦笑した。

「その人ももしかして”予知能力”があるの……?」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ