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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第197話
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ナさんもルイーネさん同様以前ノルドの地に僅かな期間だけ滞在していた四人の内の一人だ。」

「そして”六銃士”の一人でもあるのか……」

「これで我らは”六銃士”の内4人と出会った事になるが……残りの二人は一体どのような人物なのだ……?」

ガイウスの話を聞いたユーシスとラウラはそれぞれ真剣な表情でエルミナを見つめていた。

「後の二人……ギュランドロスさんとパティルナさんか。二人も凄まじい使い手で、豪快な性格をしている人達だ。」

「加えてその二人の戦闘能力は”六銃士”の中でも特に高く、たった二人で第四機甲師団を翻弄し、更にはクレイグ中将をも単騎で制圧しています。」

「なっ!?クレイグ中将をですか……!?」

ラウラの疑問に答えたガイウスとクレア大尉の説明を聞いたリィンは驚いた。



「そう言えばそんな事もあったな……俺もあの時の映像を見せてもらったが”帝国最強”を誇る正規軍の部隊が面白いように翻弄されていたが……さすがはギュランドロスと”三銃士”と言った所か。」

「……別に。あの程度の相手、大した存在ではありませんでした。まともな戦術も使わずただ数に任せて力押しに攻めて来るだけでしたから、対処も簡単でこちらの思い通りに行き過ぎて正直、拍子抜けでした。勿論、合同演習後の”氷の乙女(アイスメイデン)”―――いえ、”鉄血の子供達(アイアンブリード)”の行動も含めてですが。」

「………ッ……!」

「合同演習後のクレア大尉の行動……ですか?」

「……!まさか……」

ヴァイスの質問に静かな表情で答えたエルミナに見つめられたクレア大尉は唇を噛みしめて辛そうな表情をし、エリィは不思議そうな表情をし、ある事に気付いたユーディットは真剣な表情をし

「クレアさんが何かしたの?」

ゲルドは不思議そうな表情で尋ねた。

「ええ。元々”鉄血宰相”は”D∴G教団”の事件の影響で空いたクロスベル警備隊並びにクロスベル警察の上層部の椅子に座った私達――――”六銃士”が汚職を持ちかけてきた帝国派議員達を次々と逮捕する等、”宗主国”の一つであるエレボニアに真っ向から逆らう行動をしていた事が気に入らないようでして。エレボニア帝国の”力”を示して私達に釘を刺すか、もしくは”事故”で私達を亡き者にするつもりだったようですが……結果は自治州の警備達に帝国軍が惨敗するという失態を作ってしまい、その失態を隠す為に”氷の乙女”は演習後ギュランドロス様達の元を訪問し、第三者に演習の内容を漏らさないように”口止め”しようとしていたのです。」

「あの合同演習の後にそんな事があったのですか……」

「やはりそうでしたか……」

「それは…………」

「………………」

「フン、”脅迫”の間違いではないのか?」
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