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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第196話
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専属侍女長になったエリゼや多くの異種族達と友好を結んだリィンの事ですか……」

「……勿体ないお言葉です。」

リフィアの指摘に心当たりがあったガイウスは静かな表情で呟き、リィンは静かな表情で会釈をした。

「リフィア殿下。これを機会に一つ聞きたいのですが……何故内戦に巻き込まれない為にプリネ達を休学させて学院から離れさせたのに、ツーヤ達と同じ護衛のリィンは学院を離れさせなかったのでしょうか?」

「その件か。あれはメンフィルとエレボニアの関係を修復しようとしていた事やプリネ達に貴重な学院生活を送らせたオリヴァルト皇子に対する”義理”だ。エレボニアに内戦が起きてしまった場合その時の為に備えていた”Z組”も”重心”であるリィンを失えば、オリヴァルト皇子やZ組にとっても相当な痛手と判断し、リィンには学院に残らせたのじゃ。」

「それが俺をトールズ士官学院に……内戦勃発が近い状態であったエレボニア帝国に残らせた”真の理由”だったんですか……」

「……確かにあの時リィンがいなければ下手をすればクロウ達に捕えられて軟禁の身となって何もできず、例え脱出できたとしても全員合流して”第三の風”として行動する事はできなかったかもしれないな。」

ラウラの質問に答えたリフィアの説明を聞いたリィンは驚き、ユーシスは重々しい様子を纏って呟いた。



「……まあ、お主を学院に残らせた事でまだ成人もしていないお主を他国の内戦に巻き込み、多くの苦難を経験させたことに関してはリウイや余達もお主やシュバルツァー家の者達に対して申し訳ないと思っている。」

「俺の事はどうかお気になさらず。むしろ俺はあの時の学院に残らせ、内戦に関わらせてくれた事に今でも感謝しているくらいです。もしあの時俺もプリネさん達と共に学院から離れ、内戦の最中に仲間達の身に何かあれば絶対後悔していたと思います。」

「リィン……」

「フッ、他国の内戦に関わる事ができた事に感謝している酔狂な者等お前くらいだろうな。」

「フフッ、リィンらしい答えね。」

重々しい様子を纏って答えたリフィアの話を聞いたリィンは静かな表情で答え、リィンの答えを聞いたガイウスとユーシスは静かな笑みを浮かべ、ゲルドは微笑んでいた。

「―――話を戻すが、メンフィルが情状酌量を求めて領地の一部を返還してやってもよい理由は他にもあってな。その理由は他国のメンフィルの印象を少しでも変える為じゃ。」

「他国のメンフィルの印象を少しでも変える……一体どういう意味でしょうか?」

リフィアの説明を聞いて考え込んだクレア大尉だったが答えがわからず、リフィアに尋ねた。

「メンフィルは今回の戦争でゼムリア大陸の者達が恐怖を感じる程の出来事を起こしてしまった。それによって仕方ないことだが
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