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昔の歌
3部分:第三章
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うして本当の親に対するようにしている

 つぶらな目を親に向けていて

 のどかな顔でたたずんでいる

 そんな目を見て親も親の顔になって

 ずっと猫の側で笑っている

 
 家にやって来た時は本当に小さくて

 子猫の姿で家を彷徨っていた

 今ではもう家の中を偉そうに歩き

 まるで自分が家の支配者であるようだけれど

 そんな猫でも家族は好きで

 誰かがいつも側にいないと不機嫌になる

 誰かがいないとすぐにやって来て

 そこで寝転がって穏やかな顔を見せてくれる

 整った顔を笑顔にさせて

 そうして窓の向こうを見て座っている

 そんな姿を見ていると僕達も穏やかになって

 静かに猫を見てたたずんでいる


 つぶらな目を親に向けていて

 のどかな顔でたたずんでいる

 そんな目を見て親も親の顔になって

 ずっと猫の側で笑っている

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