7話
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る。
だが、これはいくつかの前提で成り立っておりその中でも重要なのが、ビットの稼働時間と残り2基の正体だ。
だけど僕は、
「いえ、ぶっちゃけ知りませんよ」
「は?」
ポカン、と擬音が似合うような唖然とした顔に崩れるたっちゃん先輩。ちょっと可愛い。
「かなり調べたんですけど、どっちも正確なことは分かりませんでしたよ」
そう、馬鹿みたいな話だが僕はこの2つについて正確な情報を得られなかったのだ。当然の話だ。自立兵器の稼働時間もビットの残り2基も驚異に成りうるが、裏を返せばアキレス腱になる。
稼働時間が長いというのは継戦能力の高さや長時間に渡って弾幕形成を行えるという大きなメリットなのだが、1度切らしてしまえばチャージに時間がかかるということになりその後はかなりの不利を背負うことになる。
ビット2基が使われないということから奥の手、何らかの形で使われる切り札だということがわかるがそれを突破されれば無防備になる、と言っているのも同然なのだ。故に公表されない。まあ、今回僕が使わせたから今後対策されやすくなるだろうが。
「確かに僕は分かりませんでした。だけど推測は立てられますよ。
稼働時間に関しては過去の映像からでおおよその予想は立てられますし、ビットの残り2基に関してはオルコットさんの特性とISの特徴を考えればこちらも大体予想が立ちます」
頷くだけで、続きを促してくれるので話しを続ける。
「稼働時間に関しては約25分、これはブルーティアーズを全力で使用した場合の予想です。確実に分かっていたのは30分は持たないということで、過去の映像では23〜27分で回収しているケースが非常に多く25分はその平均値です。だから25分前後で仕掛けるというのは最初から決めていました。結果論ですけど今回は大体26分とちょっとなので僕の読み通りでした」
一口ドリンクを飲む。
「問題はビットの正体。これは過去の映像では1回も使われていなかったので完全に僕の推測です。まず僕が考えたのはISブルーティアーズの特徴でした。あのISは完全遠距離型でなおかつ武装の大半はエネルギーを用いたレーザー武装です。でもレーザー武装は僕が防御弾頭を使ったみたいに比較的対策の取りやすいものです。対策を取りやすいということはペースに変化をつけられない」
そう、ISブルーティアーズはライフルもビットも全てエネルギーを用いたレーザーなのだ。多分試験機という形だからかレーザーの発射速度やラグは全て均一だった。だから僕も防御弾頭を使うタイミングに関してはそこまで複雑に考えていなかったし、対応が楽だった。。
しかもオルコットさんはビットを使いながらライフルで攻撃することもできないし、しかも僕は今回壁を背に戦っていたからビットの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ