暁 〜小説投稿サイト〜
世界最年少のプロゲーマーが女性の世界に
7話
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、がちょうど切らしてしまった。だが、今はあまり外に出たくない。というか動きたくない。 疲れきっているのもあるし、休憩中だからそこらへん歩き回ってる女生徒たちとも顔を合わせたくない。

 ピタ、っと冷たいものが頬に当てられる。
 タオルを外してみればそこには―――。

「お疲れ様、よく勝てたわね。おねーさん驚いちゃった」 

 何時も通りくだけた雰囲気のたっちゃん先輩がそこにいた。頬に押し付けられたのはペットボトルのスポーツドリンクだった。お礼の言葉を伝えてありがたく頂戴する。
 ひょい、っと身軽な動きで僕の隣に座る。暖房効いてると言ってもちょっと冷たいですよ床は。

「オルコットさんが最初から全力だったら負けてましたよあんなの」

「褒めてるんだから素直に受け取りなさい」

 えい、扇子で頬を突かれる。ちょっと痛い。
 IFに価値はないと思っているが、最初から全力だったら負けていたのは本音である。

「でも、いくつか質問があるんだけどいいかな?」

「構いませんよ」

「キミは『ブルーティアーズ』の稼働時間と残りの2基の正体を知っていたの? 公表されているデータには載っていないけども」

 手元に置いてあったタブレットを起動させて、先ほどの試合を再生する。内容を思い出しながら、僕は考える。

 今回の戦いの要所、それは自立兵器、ビット『ブルーティアーズ』の稼働時間と残り2基の正体。今回の僕の立てた作戦の内容はこうだ。

 1.遠距離でビットを使わせる。
 2.ビットの稼働時間限界まで様々な手段で耐え凌ぐ。
 3.限界時間間近になったら一気に近づく。
 4.切り札を吐かせて、最後に猛攻で一気に削る。

 ざっくりとしているがこれが全容だ。
 まず1番目は今回オルコットさんは勝手に使ってくれたが、元々はオルコットさんの無意識の癖なのだが、中距離にまで踏み込んでビットを使わせるつもりだった。近距離で自身の周りに展開されて迎撃メインで使われたら、回避技術が未熟の僕にとっては敗北覚悟で突っ込むことになっていた。
 2番目、稼働時間限界まで耐えるというのは、まずアリーナの地面まで降下して下からの攻撃を無くす、そしてアリーナの壁に背中を預けて後ろから攻撃されないようにする。で、防御弾頭や夜叉で防御し回避に徹する。
 3番目についてはエネルギーの残量を確認される前に近づいて意識を遠ざける必要があった。オルコットさんはエネルギー残量の確認を普段から怠っているのが分かっていたし、更に男で格下の僕が相手ならよりその可能性が増す。だが念のため確認されないように最後は自分からしかける必要があった。
 最後の4番目、切り札、つまり実弾使用の『ブルーティアーズ』を使用させて最後に瞬時加速で距離を0にしてラッシュで決め
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