2部分:第二章
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楼ではなく真を見たい
荒野の中で一人思う それはないかも知れないけれど
真は何処かにあると信じているから
目に見えるものは実は幻に過ぎず
すぐに掻き消えるものだ
そのかわりに出て来るのは砂で
他には何も見えたりはしない
その砂はまるで人の心のように
渇いてそしてまとまることがない
風が吹けばそれで散って
真実もきっとそういうものだろう
世の中は荒野だから けれどそれでも諦めたりはせず
真を探して世界を巡りたいんだ
今度は蜃気楼ではなく真を見たい
荒野の中で一人思う それはないかも知れないけれど
真は何処かにあると信じているから
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