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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第194話
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「リィン、会議に参加して何か気付いた事とかないかしら?」
「気付いた事か…………そう言えば、あの会議に参加しているメンフィルとクロスベルからの代表者のメンバーを考えると、あくまで俺の予想だけどメンフィルとクロスベルは本気でエレボニアを滅亡させたいと思っていないかもしれない。」
アリサに尋ねられたリィンは考え込んだ後ある事に気付いて真剣な表情で答えた。
「え…………」
「に、兄様……?」
「……一体どういう事でしょうか?」
リィンの答えにアルフィンは呆け、エリスは戸惑い、クレア大尉は真剣な表情で尋ねた。
「……まず、クロスベル。ギュランドロス皇帝の名代としてエルミナ皇妃がヴァイスハイト陛下に同行して今回の会議に参加しているけど……以前俺達にエレボニアの現状を教える為にレン姫と共に現れたルイーネ皇妃ではなくエルミナ皇妃がヴァイスハイト陛下に同行してこの会議に現れた事に違和感を感じているんだ。」
「ルイーネさんではなくエルミナさんが現れた事に違和感……?」
「―――なるほどね。交渉事や論争に関して無類の強さを誇るあの女がせっかく制圧した自国の領地が減るかもしれないこの会議に参加していないのは確かにおかしいわね。」
「あ……!」
「た、確かに論争になる可能性が高いこの会議に論争に長けているルイーネ皇妃が参加していないのはおかしいですわね……」
リィンの疑問を聞いたガイウスが不思議そうな表情をしている中、何かに気付いたサラ教官の推測を聞いたアリサは声をあげ、セレーネは驚きの表情で頷いた。
「メサイアの話ではエルミナ皇妃の専門は”軍師”だそうだ。勿論外交関係に関する交渉事や論争もある程度できるそうだけど、それでもメサイアが知る交渉事や論争に長けている人―――例えばルイーネ皇妃みたいな人ほどではないって話を聞いた。」
「フム……メンフィルは何故だと思ったんだい?」
リィンの話を聞いて考え込んでいたオリヴァルト皇子は続きを促した。
「メンフィルは参加者の中にシルヴァン陛下がいなかった事です。」
「え……シルヴァン陛下がいない事がですか?」
「……シルヴァン陛下の名代として参加しているリフィア殿下に加えてリウイ陛下御自身が参加しているのですから、シルヴァン陛下の代わりは十分務まっていると思うのですが……」
リィンの答えを聞いたアルフィンは目を丸くし、クレア大尉は戸惑いの表情で問いかけた。
「リウイ陛下の正式な立場は”メンフィル大使”です。前皇帝である事からどうしてもリウイ陛下を”メンフィル皇帝”として見てしまいますが、”現メンフィル皇帝”はシルヴァン陛下です。しかもリウイ陛下御自身も仰っていたように、今のリウイ陛下は皇帝の位から退き、
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