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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第193話
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き、アルバート大公は信じられない表情でユーディットを見つめ、アリシア女王は真剣な表情でヴァイスに尋ねた。
「ユーディット嬢はカイエン公と違い、内戦を引き起こす事に反対し、内戦勃発後は内戦の影響で生活に苦しむ民達に私財をなげうってまで支援物資を送っていたとの事。また”才媛”と知られる彼女の能力は高く、更に彼女は俺の側室として嫁ぐ事が決まっている為、クロスベルやユーディット嬢自身の将来の為にも参加してもらった。」
「え……カ、カイエン公のご息女であられる方がヴァイスハイト陛下の側室にですか……!?」
「……メンフィル帝国はその件について承知しているのでしょうか?以前教えて頂いた”戦争回避条約”でカイエン公爵どころか、カイエン公爵家自身に対しても相当厳しい処罰を求めておられましたが。」
ヴァイスの説明を聞いたクローディア姫は驚き、アリシア女王は真剣な表情でリウイ達を見つめて問いかけた。
「無論承知している。詳しい経緯は省かせてもらうがユーディット嬢はカイエン公爵家とカイエン公爵夫人を守る為に単身でヴァイスハイト陛下との交渉を申し出、余がその場に立ち会っている。よって”戦争回避条約”の一文にあったカイエン公爵夫人の引き渡しやカイエン公爵家の爵位剥奪を撤回する事となった。」
「そんな事があったのですか……」
リフィアの説明を聞いたクローディア姫は呆けた表情で呟き
「―――オリヴァルト皇子殿下並びにアルフィン皇女殿下。遅くなりましたが父の愚行によって、陛下達を幽閉の身にしたどころか内戦を引き起こし、更にはエレボニア帝国が滅亡の危機に陥る事となった”原因”を作ってしまった事……この場を借りてカイエン公爵家を代表して謝罪の言葉を申し上げさせて下さい。――――全ての”元凶”の一人であった父を止められなかった事、誠に申し訳ございませんでした。」
「ユーディットさん………」
「……確かにカイエン公に対して思う所はあるが、貴女や貴女の妹キュア嬢は内戦を起こす事に反対し、内戦勃発後は民達に支援物資を送っていた事は西部で活動していた私の耳にも届いている。貴女達を責めるつもりはないので、どうか頭を上げてくれ。」
頭を深く下げるユーディットをアルフィンは辛そうな表情で見つめ、オリヴァルト皇子は静かな表情で答え
「……ありがとうございます。」
オリヴァルト皇子の言葉を聞いたユーディットは会釈をして頭を上げた。
「アリシア女王陛下、そろそろ始めて頂いてもよろしいでしょうか?エレボニアの皆さんにとって祖国の存亡がかかった会議でもあるのですから一秒でも早く会議の結果を知りたいと思っているでしょうし。」
「わかりました。ではまず事の経緯をエレボニア、メンフィル、クロスベルの三国よりそれぞ
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