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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第192話
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んと葬られてあるもの。」

「何ですって!?」

「す、既に死んでいるって……ま、ままままま、まさかお化け〜!?」

ゲルドの口から出た予想外の答えにその場にいる全員と共に顔色を変えたサラ教官は声をあげ、ミリアムは混乱し

「落ち着きなさい。その娘は間違いなく生きた存在よ。」

「でもそうだとしたらゲルド、わたし達の世界で生き返った事になるよね?」

混乱しているミリアムにセリーヌは静かな表情で指摘し、フィーは複雑そうな表情でゲルドを見つめながら推測を口にした。



「……あ。まさか……!」

「キー坊の”零の至宝”の力か!」

「因果の操作ですね……」

「……実際それによってこの世に蘇る事ができた方達がいるものね……」

フィーの疑問を聞いて何かを察したロイドとランディは声をあげ、ティオとエリィは複雑そうな表情をしていた。



「うん……多分私が生き返ってこの世界に来る事ができたのはそのキーアって娘のおかげ。だから――――ありがとう。私は元いた世界では友達もいなく、一人ぼっちで私が死ぬその時まで旅をしていたけど……今はたくさんの友達がいるわ。キーアって娘に会ったら私が貴女に今でも貴女のお蔭で生き返る事ができた上、みんなと出会えた事に感謝しているって伝えておいて。」

「ゲルドさん………」

「………わかった。クロスベルに戻ったら本人達に伝えておくよ。それでは俺達も警備に入りますので、一端失礼します。」

ゲルドの答えにエリィは辛そうな表情をし、ロイドは静かな表情で会釈をした後エリィ達と共にその場から去り、離宮内に入って行った。



「その……ゲルドさん。ゲルドさんは一人で旅をしていたとの事ですが……本当に友人の方は一人もいなかったのですか?」

ロイド達が去るとエリスは辛そうな表情で尋ねた。

「うん。―――私ね、旅の途中でよった街や村に様々な”予言”を残していったんだけど……みんなはそれを怖がって、誰も私に近づこうとしなかったわ。中には石を投げて街から追い出そうとする人達もいたわ。」

「そんな……!ゲルドの事だから、その街や村にケルディックの時のような事が起こる所を予知能力で見えたからその人達に警告したんだよね!?それなのにどうして……!」

寂しげな笑みを浮かべるゲルドの答えを聞いたエリオットは悲痛そうな表情で尋ねた。



「…………人々のその反応はある意味当然よ。予知能力の事を知らなければ、ゲルドは自分達に対して不吉な事を言い残して災いを呼び寄せようとする疫病神にしか見えないのだから。」

「そうね…………遥か昔では自国の未来の為にその能力を持つ者達を”予言士”として重用していたそうだけど……予知能力の事を何も知らなければそんな反応にな
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