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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第191話
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潰されたっていうのに。」
「セ、セリーヌ。」
「君もミリアム同様もう少しオブラートに聞く言い方を覚えるべきだぞ……」
デュバリィ達への問いかけをするセリーヌにエマは冷や汗をかき、マキアスは呆れた表情で指摘し
「あ、確かにそれはボクも疑問に思ったな〜。」
「しかも”神速”の場合、メンフィルに散々煮え湯を飲まされたのに、よくメンフィルに寝返ったね?」
「グッ……!」
ミリアムとフィーの指摘にデュバリィは表情を歪めた。
「我々が仕えているのは”結社”ではなくマスターだ。そしてマスターがメンフィルに降るというのならば、マスターに剣を捧げし我らも共に降るというのが”騎士”だ。」
「まあ、マスターの正体を聞いた時は最初は驚きましたが、だからと言って私達の忠誠がその程度で揺らぐと思ったら大間違いですわ。」
「フン、その通りですわ!それに”結社”よりも凄まじい使い手揃いのメンフィルにいれば、私達の武を更なる高みへと磨き上げる事ができますわ。ま、リベール領になるかもしれないアルゼイドの娘では一生かかっても私達に追いつけないでしょうけどね。」
「な――――」
「レグラムがリベール領になる可能性があるだと!?」
「……一体どういう事だ?リィン達の話ではメンフィルはクロイツェン州全土を絶対に渡さない様子だとの事だが……」
得意げに語ったデュバリィの予想外の発言にラウラは絶句し、ユーシスは驚き、ガイウスは不思議そうな表情で尋ねた。
「……デュバリィ。」
「あ”。」
その時呆れた表情をしたリアンヌがデュバリィの名を呼ぶとデュバリィは自分の失言に気付いて大量の冷や汗をかきはじめ
「貴女には後で情報を秘匿する意味を一から教える必要がありますね。勿論貴女達もですよ。アイネス、エンネア。今の私達は国に所属している”軍人”でもあるのですから、”結社”に所属していた頃との違いも含めてデュバリィ共々後で教育しますからね。」
「ハッ!」
「御意。全く、貴女は私達の”筆頭”なのですからもう少ししっかりして欲しいですわ。」
「も、もももも、申し訳ございません、マスター!」
リアンヌの言葉にアイネスと共に返事をしたエンネアは呆れた表情で必死でリアンヌに謝罪しているデュバリィを見つめた。
「フフ……―――それでは私達は一端失礼しますわ。」
「―――失礼する。」
そしてゼルギウスやシグルーン、リアンヌ達はアリサ達から離れてエルベ離宮の方へと向かって行った。
「さっきの”神速”の人が言ってた事って、一体どういう意味なんだろう……?」
「ラウラの故郷―――”レグラム”がリベール領になるかもしれない話ね……」
「戦争回避条約の内
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