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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第191話
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質問に答えたリアンヌの話を聞いたセレーネは納得した様子で呟いた。
「正直な所リアンヌ様がお二人の親衛隊の隊長を務めて頂ければファーミシルス大将軍閣下の負担も減るので、できればお二人の親衛隊の隊長を務めて頂きたかったのですがね。」
その時シグルーンがゼルギウスと共にリアンヌ達の背後から現れた。
「フフ、またお会いできましたわね、”Z組”の皆さん。まずは三国の”試練”を潜り抜けた事……かつての”協力者”として遅れながら祝福の言葉を送らせて頂きますわ。―――おめでとうございます。」
「シグルーンさん………」
「”聖魔皇女”が今回の会議に出席したから、いるとは思っていたけど……」
「……よくもあたし達の前にのこのこと顔を出せたものね?」
シグルーンの登場にゲルドとフィーは複雑そうな表情をし、サラ教官は厳しい表情で問いかけた。
「……随分と嫌われているようだが何をしたのだ?」
「特に何も。私はメンフィル帝国軍人として当然の事をして、当然の事を言っただけよ。」
ゼルギウスに問いかけられたシグルーンは静かな表情で答えた。
「………そうか。―――自己紹介が遅れたな。メンフィル皇女リフィア・イリーナ・マーシルン殿下の親衛隊の長にして”カドール伯爵家”の当主、ゼルギウス・カドールだ。短期間とは言え妻が世話になった事、心より感謝する。」
「……………………」
「ユーシス…………」
自分の兄を直接手にかけた相手を複雑そうな表情で見つめるユーシスをラウラは心配そうな表情で見つめた。
「そ、その……シグルーン中将が仰っていた先程の話――――サンドロッド卿がリウイ陛下とイリーナ皇妃の親衛隊の隊長を務めてくれれば……という話は一体どういう事でしょうか?」
その時重くなった空気を変える為にエマは話を変えた。
「そのままの意味ですわ。今のリアンヌ様はシルフィア様と同一人物と言ってもおかしくありません。ならばシルフィア様が以前勤めていたようにリウイ陛下達の親衛隊を率いる者として申し分ないですから、陛下とイリーナ皇妃の親衛隊の隊長を兼任しているファーミシルス大将軍閣下の負担も減るのです。」
「ですが事情を知らない者達から見れば私は新参者の上、元敵組織の最高幹部。そのような待遇にしてしまえば、必ず不満が出てくると思い、辞退したのです。」
「確かに何も知らない方が親衛隊―――それも前皇帝夫妻の親衛隊を率いる者にリアンヌさんが抜擢されれば、納得できませんわよね……」
シグルーンとリアンヌの説明を聞いたセレーネは納得した様子で頷いた。
「というか一つ疑問なんだけど、”鉄機隊”のアンタたちはよくメンフィルに仕えようと思ったわよね?メンフィルに”結社”を
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