機動戦艦ナデシコ
1343話
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そんな風に考えながら空を飛んでいると、背後にバッタがついている戦闘機を発見した。
連合軍の戦力なのは間違いないが、何とかバッタを振り切ろうとしているらしい。
ただ、バッタの方もそれは出来ずに攻撃を行おうとミサイルを……
「させるか」
行きがけの駄賃とばかりに、真横を通り抜けざまにバッタへと炎を放つ。
円の純炎の涙と同じように、俺は意識するだけでそこに炎を作り出す事が出来る。
それも、円の操る炎よりも圧倒的に高温の炎を、だ。
進行方向に現れた炎を回避する事が出来ず、バッタは真っ直ぐ炎へと向かって突っ込んで行く。
炎に触れた次の瞬間、背中のミサイルが爆発し、バッタは内部から粉々になってしまう。
そうして連合軍の戦闘機と擦れ違うと、そのコックピットに乗っていたパイロットはヘルメット越しでもよく分かる程に目を大きく見開いて俺の方へと視線を向けていた。
……うん、色んな意味で驚かせてしまったらしい。
とにかく運の良かったパイロットをその場に残して俺は再び木星蜥蜴の本陣へと向かって行く。
途中で何度か俺の方へと攻撃を仕掛けてきたバッタがいたが、その全てが白炎に包まれ、ミサイルが誘爆して内部から爆発されるという結末を迎えていた。
そうして木星蜥蜴の本陣へと到着すると、次々にヤンマがディストーションフィールドを解除するのに合わせて中へと侵入し、空間倉庫へと収納していく。
また、チューリップも触手へと触れて次々に空間倉庫へと収納し……ふと気が付けば、戦場からヤンマとチューリップの大半は消え失せていたのだった。
連合軍の消耗も殆どなく、最終的に見れば連合軍の大勝利ということになる。
戦力の大半はシャドウミラーだったんだが。
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