肆:攻略戦
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
リシールがソードスキル【疾速】で接敵、斬撃を繰り出す。が、これでも大したダメージは与えられていない。
「みんな、は……軍を、お願いします……!」
「応よ!気ぃつけろぉ!」
セリシールの言葉に風林火山は周りで散っている軍のメンバーの保護へと回る。
囮役となっているのはアスナ、キリト、クライン、セリシールの四人。しかし中央で戦っているせいもあり、奥で倒れているプレイヤーを助け出しここから抜け出すのは難しくなかなか進んでいない。その間にも時々かすめる刃でHPが削られていく。クラインにアスナが防戦一方でかわすのに精いっぱいの状況で、セリシールはさらに一歩踏み込み斬撃を繰り出す。
「ぉらあっ!!」
「セィっ!!」
「…………ッ」
防戦一方のクラインがパリィし攻撃の隙を作り出した。時間にしては一瞬だが、誰かが一撃入れるには十分な時間だ。攻撃を繰り出したのはアスナだ。細剣で間を貫くように数度攻撃を繰り出した。
ボスの基本的に使うのは両手用直剣の動き。微妙なカスタマイズでタイミングがずらされていたりするがセリシールにはまだどうということはない。その程度なら身体が勝手に動いて攻撃を避ける。
そしてそのままパリィし接敵し大太刀を突き刺し、相手の動きがわかっているかのようにバックステップをとり上から来た斬馬刀を難なくかわす。
セリシールへとターゲットが一瞬言ったことによりキリトにアスナ、クラインが続けざまにソードスキルで斬撃を繰りだし退避する。
「ォォォオオオオオ!!」
攻撃を受けたボスは絶叫を上げ的確にキリトに、一撃を加えようと見た目からは想像もつかない俊敏さで接近し斬馬刀を振り回す。
「キリト君!!」
「……ッ……キリ、トッ」
そのまま当たればキリトの装備では全損、もしくは危険域まで行くのは間違いない。しかしアスナやクラインの筋力ではあの巨大な武器に太刀打ちできない。地面を蹴るように跳び、斬馬刀へカタナソードスキル【緋扇】を再現するように叩きつける。完全に反らすことはできなかったが微妙に反らした結果、キリトへのダメージを減らすことには成功した。
「ぐ、ぅうっ……クライン、アスナ、セリシール!もう少し持ちこたえてくれ!!」
キリトがなにか企んでいるのか無理やりブレイクポイントを作る。そこへ間髪入れずクラインが応戦する。次いでアスナがヘイトを集めるよう周りを刺激してキリトの援護をする。
「………ッ、……はぁっ!」
しかし二人では速さでは勝っても、威力、重量で圧倒的に負けている。だからこそセリシールは真正面へ行き、大太刀を構える。一瞬息をのむと左から右へと円を描くように斬り払い、侵略するかのようにさらに踏み込み、勢いを殺さず左へと斬りあげる。
「……ァァアアアッ!!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ