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ソードアート・オンライン《風林火山の女侍》
肆:攻略戦
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ている。くすぐったそうに軽く拒もうとするもセリシール自身がそんなに嫌がっていないのか小さな笑みがこぼれていた。

 だがこちらはそのまま静かに終わる、というわけではなかった。キリトが見たボスの感想をつた、これからの攻略方法に対し自らの意見を言おうとしたが、コーバッツはそれをも「私が判断する」で一蹴してしまっていた。

「あんたの仲間も相当消耗しているじゃないか。一度引き返すのもいいと思うけど」
「仲間?……私の『部下』はこの程度で音を上げるような軟弱ものではない!!」

 仲間ではなく、わざわざ部下と言い換えてまで強調しているが、その部下から同意を得られるような反応はもらえていなかった。いらだったようにその部下と呼ばれたメンバーの居座る場所へと移動し、声を荒げ命令し、この安全地帯から来たときと同じように鎧をガチャガチャと言わせながらボス部屋、先ほどキリトとアスナが全色力で帰ってきた道をたどっていった。

「……なぁキリト、あいつら大丈夫か?」
「さすがにぶっつけ本番でボスはないとは思うけど……なれない最前線だしな」
「……ですが……」
「セリーの思ってるとおりだと思う。キリト君、一応様子見に行ってみようよ」

 アスナの言葉にここにいる全員が同意した。先ほど、カッとなって中佐と呼ばれる人物にそのまま自分の意見をぶつけたセリシール、マップデータを提供したキリトに対しお人よしと称したクラインやアスナでさえも様子を見にこの奥へ進む、という意見に迷いなく賛同している。

「……どっちがお人よしだっての」
「キリト君には負けるかな」
「アスナの言う通りです」

 セリシールはアスナに賛同すると自分の大太刀を背負い、一足先にと風林火山の面々と進んでいった。それに続いてキリトも準備を終え行こうとしたとき……

「ぁあっと。アスナさん。あいつのこと、頼んだ時と似てるんですがね……キリトのこと、よろしく頼んます」
「……わかりました。クラインさんからのお願いですから、断れませんね」
「すんませんな。あいつのことでも割と重荷かけてるっていうのに」
「重荷だなんて。……あの子は、最初の私と似てるんです。だから放っておけなくて。それに、キリト君は……キリト君も放っておけないから」
「キリトの野郎も、セリシールもアスナさんと行動し始めてから本当に変わった。俺じゃできないっすよ、あの二人をここまで変えることは」
「私だけじゃないです。クラインさんや風林火山の皆さんの影響もありますよ。……私だけじゃないんです。だから、こちらこそ……キリト君や、セリーのこと。よろしくおねがいします」
「……アスナさんの頼み、無下に断ったら周りから何言われるか分かったもんじゃねぇな、こりゃ」

 方や。

「……キリト。アスナとのパーティって割
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