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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編  第3話「戦備(そなえ)」
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来るんじゃね?」
「「・・・・・・」」
「「無理に決まってんだろ!」」
二人は一斉に同じ方へダッシュした。
「死ぬ気で走れ!振り返るな!」
「くそー、戦車を貰いに来たのに生者を取られに来ちまった」
二人は命懸けで走る。その二人を追いかけるように銃口も向くが、どの銃口からも発砲は一切しない。
「あれ?撃た」
突然、二人が走っていた床が無くなった。
そして、
「「ウワァーーー」」
闇の中に落ちていく二人の断末魔はすぐに消えた。



「う、うーーん」
「おい、無事か?」
床に倒れる加埜は天桐に話し掛けられる。
「一体何があったんだ?」
「落ちたんだよ。情けなく落とし穴にはまってな」
「あぁ、そうだったな。あれ?周りが暗いな」
「くそ、何にも見えない」
「俺達、生きてるよな?」
「あぁ、多分。痛、生きてるよ」
「俺達スゲー高いところから落ちたんだよな。よく無事だな」
「あぁ、それは、うん?」
天桐は携帯画面の光で辺りを照らしていた。
「床見てみろよ」
「うん?」
「床が何かの布で出来ている」
「本当だ。若干フワッてしてる」
「こいつのお陰で助かったみたいだ。けど、「それよりもどうするか」
天桐は上を照らす。
「くそ、穴が塞がってるのか何も見えねー」
上を確認する天桐に
「おい、壁の向こうから何か聞こえてくるぞ」
加埜が何かに気づいたそうだ。壁を触っていると
ベリ
壁が剥がれて奥の方に空洞が見えた。
「あ、ここの壁だけ布だ」
どうやら一部の壁が布だった。
二人は立ち上がると、その布の床の場所から空洞の方へ歩いた。
すると、壁に矢印のマークが書いてあった。
「行くか」
「あぁ」
あれから二人は、印に沿って奥へ歩いていく。途中で様々なトラップやトリックに出くわした。
二人はそれを難なく乗り越えていき1時間程が経過した。



「くそ、出口はどこだ」
「やべー、マジ疲れた」
あれから天桐と加埜はもう疲労が溜まってボロボロだった。
二人が歩いて行くと、
「ここまで良く辿り着いたな」
突然、男の声で話をかけられた。
「!、誰だ?」
「くそ、次はなんだ」
「どこだ」
周りを見るが誰もいない。
「こっちだ」
二人の斜め上の方が小さく光りだした。
まだシルエットでしか分からないが、人が足を組んで椅子に座っていた。僅かに分かる体格、服装や声からしてそいつは男だと思った。
「あんたは?」
天桐は謎の男に名を聞いた。
それに対して男は、
「人に名を尋ねるときは先ずは自分から名乗るのが筋だろ」
と言い返してきた。
天桐は、男の言うことに一理があったので
「天桐だ。さて次は・・・」
自分の名を名乗った。すると、天桐は何かに気づいた。
「もしかして、・・
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