第6話
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部は高ランクであるB級以上でないと所属できない訳ね。」
ダドリーの説明を聞いたロイドとティオは信じられない表情をし、ランディとレンは溜息を吐き
「……………………」
一方エリィは複雑そうな表情で黙って考え込んでいた。
「だが、そんな絶望的な状況でも我々はやれることをやるだけだ。全ての案件の危険度を査定し、たとえ根本的に解決できなくても抑止できるように働きかける………”銀”の問題もその一環にすぎん。」
「え………」
「アルカンシェルの一件についてはこちらの目が行き届いていなかった。情報提供に感謝する。あとは一課が引き継ぐからお前達は通常業務に戻るがいい。」
「な………!?」
「フーン……”そう来る”のね。」
「おいおい、なんでそうなる!?」
ダドリーの話を聞いたロイドは驚き、レンは真剣な表情でランディと共にダドリーを睨んだ。
「どうやら状況を判断する限り”銀”が実在するのは確かだろう。”黒月”の動向にも気を配りつつ姿無き謎の暗殺者の手からイリア・プラティエを守りきる………そんな真似がお前達にできるのか?」
「くっ………」
「……人手がなければ難しいかもしれませんね。」
ダドリーに嘲笑されたロイドが悔しそうな表情で唸り、ティオが複雑そうな表情で呟いた。
「アルカンシェルへの連絡だけはせめてお前達に任せてやる。脅迫事件の対策が捜査一課に引き継がれる事……きちんと説明しておけよ。」
ロイド達に指示をしたダドリーは車に乗り込んでその場から去って行った。
「クソ、言うだけ言ってとっとと行きやがったな………」
「しかも専用車でというのがさらにムカつく感じです……」
「…………………」
「……でも、彼の言う事も納得できないわけじゃない。」
去って行ったダドリーに対してランディとティオが悪態をついている中エリィは疲れた表情で黙り込み、ロイドは複雑そうな表情で呟いた。
「え………」
「実際、こちらで処理できる範疇を超えてきている気がする。リーシャとイリアさんには事情を説明して謝るしかないな………」
「ふう、それしかねぇか……」
「仕方……ありませんね。」
「………ま、ロイドお兄さんが決めたのなら仕方ないわね。」
「ちょ、ちょっと待って!」
ロイドの説明を聞いたランディ達がそれぞれ諦めている中エリィが真剣な表情で声をあげて制止した。
「え………」
「ロイド……あなたがそんな事を言うの!?”壁”を乗り越えるって……みんなでなら乗り越えられるって言ってくれたじゃない……!なのに、どうして……っ!」
「エ、エリィ……?」
「おいおい、どうしたんだ?お嬢だって
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