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Society Unusual talent
code5 化物
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…」

静寂、だがそれは直ぐに破られた。

「ヒッ…ヒヒヒ…ククク……ヒャァッハハハハ!!」

日本武尊は頭から血を流し、目を見開いて絶叫した。

「いってぇぇぇぇぇ!!ヒッ…ヒヒヒヒヒヒ…!痛てぇ痛てぇ痛てぇ痛てぇ!ひでぇことしやがるな!最高だ…!ヒヒっ…!」

「最高だよォ…!痛てぇ痛てぇ痛てぇ痛てぇ痛てぇ!」
傷口に手を当てて血を掬い、血を見る。

「なんなんだよ…お前は…」

「久しぶりだ…こんなに血が燃えるのは、こんな怪我をするのは、こんな奴と闘ったのは…本当に…」
「久しぶりの異能の開放だッ!『倭建命(やまとたける)』ッ!」

雄大は危険を感じ、足で地面を蹴って砂煙を起こす。

「もう小細工は無しだッ…!」

日本武尊がいつの間にか持っていた短剣が砂塵を切り裂く。
同等に日本武尊が消える。

雄大は防御体制を取ろうとするが、気づくと側面に、拳を放ち、攻撃を繰り出している。

「ぐっ…」

身体を逸らして避けるが、直ぐに第二撃の蹴りがくる。
片腕を前にガード、直撃は押えきれたが大きく怯み、後ろに後ずさる。

「速さだけではなく、力が増している…!」

「余裕かましてんじゃねぇよォ!」
またもや気づいたら、既に攻撃に入っている。
前方から、殴る体制でいる。

「おいおい…防ぎきれねぇよ…」

防御をすり抜け拳が当たり、雄大は後ろに吹き飛ばされる。
飛ばされた直前に見えた日本武尊の傷口は塞がり、先程の傷はなかった。

「…何故異能を出さない…?お前も異能者だろう」

日本武尊は膝をつく雄大の前に現れて問う。
「俺を舐めているのか?自分は異端ではないとでも言いたいのか?情報を聞きだすのも俺を倒さなければならないのだぞ」

「異端…?化物さ、俺は」

雄大は立ち上がる。
「日本武尊…だっけか。お前は異能を出すのに条件が必要なのだろう。…俺も同じでね」
「一つ目は相手が強いこと。二つ目は相手の力量をちゃんと見ること。三つ目は『三倍以上出さなくてはいけない』相手の場合は煙草を吸う」

ポケットから出した煙草を咥え、ライターで火をつける。
「自分の力が不安でね、お前を殺しかねない」

日本武尊はニヤリと笑ってその場から消える。
「ならばやってみろ、力を証明しろ。俺に打ち勝ってみせろ!」

雄大は空を見て煙草の煙を口から吐く。

「死ねッ!」
雄大の後ろに現れた日本武尊は勢いよく拳を振るう。

『異能の行使、身体能力四倍』
激痛が走り、煙草を噛み締める。
強い眼力で日本武尊を睨む。

目が合い、日本武尊は一瞬圧倒されるが構わずに攻撃を続行する。
雄大は一瞬のうちに構え、一瞬のうちに攻撃を放った。

拳が重なる。
相殺
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