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片輪車
5部分:第五章
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そして」
父「私共がその代わりとして」
母「あの世に」
車「そういうことじゃ。どうじゃ?今私の姿を見たしな」
父「そうでした」
母「それでは」
車「うむ。どうじゃ?身代わりとなるか?」
 そう二人に問う。
車「どうなのじゃ?」
父「それは・・・・・・」
母「その・・・・・・」
 その言葉に何と言っていいかわからず困惑を見せている。
車「嫌ならばよい。ただし娘はそのままじゃ」
父「おい、御前」
 それを聞いて俯いて妻に顔を向ける。
父「どうする?」
母「どうするって御前さん」
 彼に顔を向ける妻の顔も俯いている。暗いままだ。
母「ちよはこっちに戻って来られるんだよ」
父「ああ」
 その言葉に弱々しく頷く。
父「そうだよな」
母「だったら問題ないじゃないか。ちよの為だよ」
父「いいんだな、それで」
 そう妻にまた問う。

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