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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜リィンの妻、アルフィン・シュバルツァー〜(幕間2終了)
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ルやエレナは脱力し、フィーナは疲れた表情で溜息を吐いた。
「あ、確かに言われてみればそうだね〜。改めてよろしくね、アルフィン♪」
「ん、よろしく、アルフィン。」
「ミ、ミリアムちゃん!」
「フィーちゃん!?」
「このガキ共は…………それで畏れ多くも殿下を娶ったお前は殿下の事をどうお呼びするつもりだ?」
すぐに順応し始めたミリアムとフィーにクレア大尉とエマが慌てている中、二人を睨んだユーシスは口元に笑みを浮かべてリィンに問いかけた。
「う”………そ、それは……」
「ジー…………」
「………………」
アルフィンに期待を込められた目で見つめられたリィンは冷や汗をかいて石化したかのように固まった。
「アルフィンさ―――」
そしてアルフィンに対する呼び方をリィンは言いかけたが
「………………」
「うっ……えっと……―――”アルフィン”。本当にこの呼び方でいいのか……?」
「ヒュウ♪よく言ったよ、リィン君♪」
一瞬で悲しそうな表情へと変えたアルフィンの表情を見て躊躇った後疲れた表情で尋ね、それを見たアンゼリカは感心した。
「はい♪皆さんもリィンさんのように、わたくしに対する接し方に早く慣れてくださいね♪特にわたくし同様リィンさんの妻になるアリサさん達はできるだけ早く慣れてください♪」
「ふええええええっ!?」
「え、えっと……」
「ううっ、セレーネはいいわよね。元々王族だからアルフィン殿下の事を気軽に呼ぶ事に抵抗を覚えないでしょうし。」
「ア、アハハ……プリネ様達と気軽に接する事ができていたのですから、アリサさん達もその内慣れますよ。」
アルフィンの言葉にトワは驚き、エマは困った表情で答えを濁し、疲れた表情で呟いたアリサの言葉を聞いたセレーネは苦笑しながら答えた。
(フフ……おめでとう、リィン、アルフィン…………)
「……ねえ、アンタに一つ聞きたいのだけど。こうなる事も”見えて”いたのかしら?」
リィン達がそれぞれ騒いでいる中リィン達の様子を微笑ましそうに見守っているゲルドに近づいたセリーヌが静かな表情で尋ねた。
「…………予知能力で見える”未来”はあくまで”可能性”。本当にそうなるかはその人達次第だよ。」
セリーヌの問いかけに対して優しげな微笑みを浮かべて答えたゲルドはリィン達の輪の中へと加わり
「…………………………(あくまで”可能性”、ね。確かにその通りだけど、アンタの場合、恐ろしいくらいに的中しているから、どうしてもそう見えてしまうわよ。)」
一人残されたセリーヌは静かな表情で黙り込んでゲルドの後ろ姿を見つめていた。
同日、25:30――――
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