4部分:第四章
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それを聞いて眉を顰めさせる。夫婦もそれに同じだ。
僧「来ましたな」
父「はい」
母「またここに」
僧「それでは後は」
僧侶は家の奥に隠れようと向かう。
父「どちらへ」
それを見て彼を呼び止める。
僧「先程申し上げた通りです。私は影で見させてもらいます」
母「影でですか」
僧「左様です」
母にこう述べる。
僧「何かあればすぐに参りましょう。ですが私が姿を見せるのは最後の時です」
母「最後ですか」
僧「はい、いざという時はお任せ下さい。ですが」
父「ここは私共でですか」
僧「そういうことです。まずは御二人が為さなければならないのです」
母「親としてですか」
僧「左様です。それでは」
父「はい」
母「やってみせます」
二人は強く頷く。その間にも車の音は近付いていく。そしてそれが間近になった時に僧侶は遂に姿を消した。
僧「では」
声だけである。
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