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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十二話 激闘!!第五次イゼルローン攻防戦なのです。その2
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そう言ったが、同席していた評議会のメンバーがヒステリーを起こし、一斉にもう帰りたいと喚き叫んだため、やむなく彼は撤退を決意していた。もっとも、要塞にある程度のダメージを与えたということで彼の功績は評価できるものになるだろうとブラッドレー大将から言われていたこともある。
会戦当初の艦隊戦からの損害をすべて累計すると、同盟軍の損害は、艦艇7356隻、そのうち無人艦隊が6900隻なので、有人艦隊の損害は500隻に満たなかった。これほど大規模な会戦にしては異例の低さである。
対するに帝国軍の損害は艦艇7837隻と同盟軍を上回った。これは進退窮まったクライスト大将が発射した「味方殺し砲」によって、すりつぶされて消滅した艦艇が多かったことを示している。
攻防戦での戦闘で撃沈された艦はむしろ少なかったのである。
こののち――。
クライスト、ヴァルテンベルク両大将は、降格こそなかったが、参事官という形でオーディンに転属になることとなる。原因は言うまでもなく「味方殺し砲」を撃ってしまったことだが、それ以上にラインハルト、イルーナらの一部の良識派からの忠告を全く無視してしまったことが原因だった。
これについては、クライスト、ヴァルテンベルクともに隠ぺいしようともくろんだのだが、運の悪いことに軍務省監察局監察課所属のカール・グスタフ・ケンプ中佐とオスカー・フォン・ロイエンタール大尉が現場にいたのである。彼らはすぐに帝都オーディン軍務省にそれを報告した。その報告は、クライスト、ヴァルテンベルク両大将が握りつぶす前に、マインホフ元帥、ビリデルリング元帥、ワルターメッツ元帥の3長官のもとに入ったから大変である。
「すぐに奴らを呼び返せ!!解任、解任じゃあ!!!」
「ふざけおって!!部下の報告を聞かず、しかもそれを握りつぶすとは言語道断!!」
「はてさて、あきれたご仁たちじゃのう」
三者三様の反応ながら、このことはすぐに実行されるのであった。ちなみにゼークト大将のほうは、一応ラインハルトからの報告を無視せず、抗戦する意志を示してある程度踏みとどまったことを考慮されて、降格にはならなかった。昇格もしなかったが、その代わりイゼルローン要塞の駐留艦隊司令官に任命されたのである。これは、無事に勤め上げれば、次は軍務省の高等参事官のコースが待っている路線であった。
他方、ラインハルト、イルーナ、そしてヴァルテンベルク艦隊の幕僚だったレイン・フェリルはそれぞれ一階級の昇進が決まっていた。これは暗に「昇進させてやるから口をふさいでいろ」という上層部の命令が聞こえるかのようだった。
ラインハルトとイルーナはそれぞれの部下たちの昇進を要求、これは案外あっさりとかなえられた。
ジークフリード・キルヒアイスは大尉に、フィオーナとティアナもまた大尉に
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