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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十二話 激闘!!第五次イゼルローン攻防戦なのです。その2
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「て、て、テキ――」
「どうした!?ここにはテキ屋はおらんぞ!!まともに報告せんか!!」
クライスト大将がオペレーターに叱責した。「違うよ、バカ!ハゲ!」という目で大将をにらんだオペレーターが、
「敵艦隊が急速前進!!わが艦隊と混戦状態です!!これではトールハンマーを撃てません!!」
「何ィ!?」
クライスト大将以下が愕然となった顔をした。すでにトールハンマーの発射シークエンスに移行しつつあるというときなのに。
一部の兵はそのうろたえ切った態度をみて「あ〜あ。だから言わんこっちゃない。前線からの情報をちゃんと聞けよお前ら。バ〜カ」などと白けた目で見ていたが、それを表だっていうこともできず、ただ無表情のままそれぞれの任務に当たっていた。
もっとも声に出して言ってしまった者もいる。
「あ〜あ。だから言わんこっちゃないじゃない。前線からの情報をちゃんと聞きなさいよ。バカじゃないの!?」
と、帰投してきた艦隊駐留ドックでティアナがぼやいていた。
「ティアナ、ぼやいている場合じゃないわよ。例のクルムバッハ少佐、ここでラインハルトとキルヒアイスを狙いに来る頃合いよ。私たちも掩護に向かいましょう」
イルーナが教えた。
「行くのですか?ベードライの時も、決闘事件の時も、私たちはラインハルトに掩護しなかったですけれど」
と、フィオーナ。
「あれは私たちがラインハルトの近くにいなかっただけの話よ。助けられる機会があれば助けたいの」
「でも、ラインハルトは迷惑に思いませんか?あ、違うのか、だいぶ幼少の頃からイルーナ教官たちに教えられているんですものね」
ティアナが納得顔をする。
「ティアナ、そういうことよ。それではいきましょうか。あまり時間もないことだし」
「はい!急がなくちゃ!!」
3人は艦を残った士官に託すと、報告と称して艦の外に出た。
イゼルローン要塞の外では激戦が続いていた。トールハンマーを使えない帝国軍は対空砲火と駐留艦隊の連合をもって、総力戦に当たっていたが、殺到してきた同盟軍艦隊とスパルタニアンの攻撃で次々と要塞に被弾し、外部の損傷はいよいよ激しくなってきた。
「いいぞ!!もう少しで要塞を落とせる!!」
ロボスが腕を振り上げながら叫んでいる。少々軽率なところがないでもないが、あと少しで歴史的偉業を成せると思えば、無理のない事である。
「突入部分の、外壁の対空砲火、ほぼ無力化しました!」
「よし、ありったけのミサイルを叩き込め!!主砲、集中斉射!!撃て!!」
ロボスの号令で、各艦隊が一斉にピンポイント攻撃を仕掛ける。そこは突入部隊の揚陸する地点で有った。合計5か所。そこに集中して攻撃を仕掛けられたのだからたまらない
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