めっちゃ天使
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かないで!!みんなまだ生きてるんだから!!」
「うん」
ルーシィさんにそう言われ、立ち上がって涙を拭うフレアさん。
「永遠の炎なら、みんなの氷を溶かせるかもしれない。付いてきて。案内する」
走り出したフレアさんの後を追いかける。永遠の炎を見つけないことには、それを元通りにすることもできない。炎さえなんとかなれば、きっと村人だって元通りにできるはずなんだ。
「永遠の炎はこっち」
「ナツたちとも、早く合流しなくちゃ」
「エルザさんとグレイさん、どこにいるんでしょうね」
「さっきから全然見えないんだよね」
目で遠くの方まで見ているのだが、村に残っているはずのエルザさんも、最初に走り出したナツさんも、それを追いかけていったグレイさんも見つけられない。もしかしたら、この氷のせいで見辛くなってるのかな?
「みんな待ってて。必ず元に戻してあげるから」
横目で凍りついている巨人たちを見ながら永遠の炎を目指すフレアさん。ナツさんとグレイさんがいないと炎を元に戻せないから、俺は彼らを見つけることに全力を注ぐぞ!!
しばらく走り続けているが、全く誰の姿も捉えることができない。本当に皆さん、どこに行っているんだ?
「あれ?」
そんな感じで辺りをキョロキョロと見回しながら永遠の炎目指して走っていると、ある不思議な現象が起こる。視線が少しずつ下がっていっているのだ。そしてその現象は、一緒にいたウェンディたちも襲っており、全員一度立ち止まる。
「ちょっ・・・何これ!?」
「小さくなった」
立ち止まると自分たちが子供の姿になっていることに気付く。体が縮んだせいで服がダボダボになってしまい、落ちないようにと上と下を押さえているルーシィさん。フレアさんはドレスのような服だったため、うまい具合に落ちずに済んでいる。
「誰かの魔法でしょうか?」
服の袖で手が完全に見えなくなっているウェンディ。彼女は元々体が小さかったこともあり、スカートが完全に地面に落ちてしまっている。
「子供になる魔法って・・・」
しかし、人のことを言えないことに自身の格好を見てから気が付いた。俺もウェンディと大して背丈が変わらないから、小さくなるとアスカちゃんくらいの大きさになってしまう。おかげで、ズボンが完全に落ちてしまっている。
「金髪・・・かわいい」
「あんたもね」
「そんなこと言ってる場合じゃないですよ」
小さくなったルーシィさんを見て顔を赤くしているフレアさん。褒められた彼女は同様に小さくなっている少女を褒める。でも、そんなことを言っている余裕なんて本当はないとわかっているウェンディが、じと目で見ながら突っ込んでいる。でも・・
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