外伝〜サティア・セイルーン〜
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れたエステルは棒をしまって恥ずかしそうに笑いながらサティアを見つめ返した。一方エステルの言葉を聞いたサティアは首を傾げて尋ねた。その後リース達はサティアに事情を説明し、自己紹介をした。
「………そう。………………フフ、私がこの”影の国”に取り込まれたのはエステル。貴女のお蔭ね。」
「へっ!?な、なんで!?」
事情を聞き終えたサティアはエステルに微笑み、微笑まれたエステルは戸惑った。
「人の想念に反応する世界……………エステル、貴女がその剣に”誓った”私とセリカの”約束”を叶えるという”誓い”…………その”誓い”の為に貴女は私やセリカに会いたいと強く願っていたのでしょう?」
「あ…………う、うん。」
「だからこうして魂だけの存在となり世界を彷徨っていた私も当時の姿で現れる事ができた…………本当にありがとう、エステル。貴女に………貴女の”運命”に心より感謝するわ。」
(本当にありがとう、エステル………!貴女と出会っていなければ、こうしてサティアが再び現れるなんてことはなかったと思うわ………!)
「あ、あはは……………そんなに大した事はしていないんだけどな………」
サティアとパズモにお礼を言われたエステルは恥ずかしそうに笑った。
「フフ………プリネさんのお父さんを止めた事といい、本当に凄いね、ママ!」
「ハッハッハ!旦那もきっと驚くぞ。」
「ええ………エステルさんには失った”絆”を再び結ばせる力があるのかもしれませんね。」
そしてミントははしゃぎ、ジンは豪快に笑い、イリーナは優しい微笑みを浮かべていた。
「フフ………それにしてもセリカは私と違って、共に生きる”使徒”を見つけたようね。」
サティアはエクリア達を見つめて微笑んだ。
「「「「「………………………」」」」」
一方サティアに見つめられたセリカの使徒達―――エクリア達はそれぞれ困惑、真剣、複雑といったさまざまな表情でサティアを見つめていた。
「う〜………?サティアさん、ご主人様と凄く似ているのはなんでですか〜?」
「サ、サリア!」
そして不思議そうな表情でサティアを見つめて呟いたサリアの言葉を聞いたシュリは慌てた。
「………セリカは”使徒”の貴女達には話していないのかしら?」
「はい。セリカ様はサティア様の事も含め何故”神殺し”になったのかさえも覚えておられません………ただ”生きる”という言葉しか覚えていないのです。」
サティアの疑問を聞いたエクリアは静かな表情で答えた。
「………そう。………それでもセリカは少しは覚えていてくれたのね…………そして今はもう一人じゃなく、心から信頼する人達がこんなにもいるのね………フフ、少し安心すると同時にセリカとずっと一緒に
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