外伝〜サティア・セイルーン〜
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「こんな時に何をやっているんですか………」
「それに今のあんたは一国の皇子でしょうが…………」
「エレボニア人として恥ずかしいよ………」
「あ、あはは………」
「……………このお調子者が…………!」
(なっ………!?)
「な、な、なっ………!!」
オリビエの行動を見たヨシュアとシェラザード、ジョゼットは呆れ、クローゼは苦笑し、ミュラーは顔に青筋を立ててオリビエを殺気が籠った視線で睨み、サティアの肩に止まっていたパズモは絶句し、エステルは口をパクパクさせた。
「フフ、面白い人ね。――――私はサティア・セイルーン。貴方は”運命”という言葉を信じるかしら?」
「フッ、それは勿論。”運命”のお蔭で貴女のような美しいレディと出会えるのだしねっ!!」
サティアに微笑まれたオリビエは高々と言った!
「このスチャラカ演奏家が…………いい加減、やめんか――――――っ!!」
しかしその時怒りに震えたエステルがクラフト――――”聖炎棍”をオリビエに放ってオリビエを吹っ飛ばした!
「あ〜れ〜…………はうっ!?あ、あちちっ!さ、さすがにこれはやり過ぎじゃないかい、エステル君………!?」
エステルの攻撃によって石碑まで吹っ飛ばされたオリビエは服に燃え移り始めた”聖炎”を消しながら恐る恐るエステルを見て尋ねた。
「た、大変!今、治療します!」
一方ティナは慌てて駆け寄ってオリビエに治癒魔術をかけ始めた。
「以前言ったでしょ!今度馬鹿な真似をしたら棒に”聖炎”を込めてブッ飛ばすって!まさかよりにもよってサティアさんに馬鹿な真似をするとは私も思わなかったわよ!!」
「貴様にはいい薬だ、阿呆。」
そしてエステルはオリビエを睨んで叫び、ミュラーはエステルの言葉に頷きながら言った。
(…………あの時言った言葉を本当に実行するとは………)
「わ、我が奥義”聖炎剣”がこのような下らぬ事に…………」
「………え、えっと……………その………元気を出してね、リン?」
一方サエラブは信じられない表情でエステルを見つめ、リンは落ち込み、ラピスは表情を引き攣らせ、冷や汗をかきながらリンを慰めた。
「フフ………本当に面白い人達ね。今まで貴女達のような人達には会った事はないわ。(それにここにいる人達みんなからセリカのように優しく暖かい気持ちを感じるわ………私はこういう人達と会いたかった………)」
その様子を見ていたサティアは微笑みながらエステル達を見つめた。
「あはは………恥ずかしい所を見せてしまって、ごめんね、サティアさん。………まさかこの世界のお蔭で貴女に会えるとは思わなかったわ。」
「?どうして私を知っているのかしら?」
微笑ま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ